アイテム・装備
神殺しの青に出てくる装備やアイテム。
正直、検索してあちこち探すのも大変なので、物忘れ対策を兼ねて。
いろいろ考えていると、幻想級などの名前を決めるときはあまり使われなくなった珍しい言葉を使いたい欲求があります。
◎ 共通アイテム
・〈ダザネックの魔法の鞄〉レベル45のクエスト。
・〈ラドリクの底なし鞄〉(ラドリック・ボトムレスザック)
(データベース、世界設定、アザレアの魔法のポケットより)
・〈サイエリカの大鞄〉(─トランク)
ダザネックの魔法の鞄と比べて数倍の容量を持つが、移動に制限が発生する可能性のある収納鞄。(9巻コッペリアの装備品)
・〈マリョーナの鞍袋〉(─サドルバッグ)
80レベルクエスト〈マリョーナの漆黒の馬〉の報酬。移動速度が低下するため、馬に装着して使う。(5巻カラシンの装備品)
◎個別装備品、その他
■ ブロードバスタードソードⅣ
使用者:ジン。製作級。片手・両手で装備可能な幅広の剣。
ブロードバスタードソードⅠ(装備レベル60~)から10レベル毎に更新され続けている。90レベルに上がった時、地味に3から4に変えていた。シンプルなデザインと重心バランスがジンの好み。
「何で使ってるかって? そりゃ修繕費が安……げふんげふん」
■ 自由騎士の鎧VI
使用者:ジン。製作級。日本産の傑作全身鎧。『ナイトプレート』に分類される。
肩関節周りが動かし易く、ジンのお気に入り。装甲・運動性・各種耐性がバランス良く纏まっており、『必要最低水準はクリアしている』とされる。この装備の先は何かの要素を犠牲にするか、高価な魔法素材を使った装備を手に入れるしかない。
(タンク役をやるのに装甲が足りないと思えば、運動性などを犠牲にしてもう少し堅牢なものを~、といった具合)
天秤祭で5から6に変更。購入直後にレオンのオンスロートを喰らって穴が開いた。それは塞がったものの、傷跡は残ってしまう。
ジンはデフォルトのメタルカラーのまま使用。(こだわり云々以前に色味のセンスが無いため。色を塗ったり変えたりが面倒)
「色? ……野暮なことを聞くな」
■ 剛毅なる円盾III+
使用者:ジン。製作級。シンプルなデザインのラウンドシールド。
どのような困難にも屈することのなかった豪傑が使っていたとされる。精神抵抗、バッドステータス耐性が光る。
〈天秤祭〉で2から3+に変更。石丸が見繕ってプラスが付いた良品を手に入れた。HP補正が盾のみで+6%
「1stっぽいの使いたかったけど、なんかラウンド一択だったな」
■ オケアノスの盾 (210話~)
所有者:ジン。秘宝級。最果ての盾。
シンプルな図柄ながらも、ギリシア神話的な円盤型世界観を表現している。3等分された区画がそれぞれエウローパ、アシアー、リュビアーを表現し、その周りをオーケアノス(大洋、地の果て)が囲っている。(メルセデス・ベンツのエンブレム『スリー・ポインテッド・スター』にちょっと似ている)
アイテムロックあり。盾特技の効果上昇。特徴の弱い高平均点型。
■ 妖精石のペンダント (159話~)
所有者:ジン。秘宝級。妖精族の宝という石を首から下げるペンダントにしたアクセサリ。
水晶のような形状で、不思議な2色の組み合わせになっていて、時間とともにゆっくりと色を変え続けている。毒に抵抗する際、光を放つ。
毒耐性の大幅上昇と、その他耐性を少し高める。
オーバーライド状態のジンが使うと、ほぼ毒が無効化される。毒のバッドステータスにはならない。瞬間的なダメージ毒の場合も、一桁点のダメージのみ。
● 竜魂呪 (172話~)
適用者:ジン。〈金牙竜モルヅァート〉の残した呪い。バッドステータス。ここでは装備品として扱う。
永続する支援魔法は存在できないため、物理的に『竜の因子』を埋め込み、ジンに縛り付けることを狙って掛けられた『永続する阻害魔法』。これは通常のバフを打ち消さないように、というモルヅァートの配慮でもある。
『竜の因子』をセットで埋め込まれたため、HP+1500~、MP2500~ といった効果に加え、内外から魔力が供給され続ける。また竜の魔力による干渉力があり、魔法防御力も大きく上昇している。
ハイレベルのカースであるため、他のカースと干渉して阻害する効果を備える。これが竜魂呪の真の目的であり、典災への対抗策。『宵闇の加護』(ログホラTRPGリプレイ)のデバフ版である。
ジンにとっては、モルヅァートのことを忘れられないようにする呪い。
怒ったり、ドラゴンストリームを使った時に黄金のドラゴンのオーラが現れる。このためか、ドラゴン達まで怯むようになった。
・竜の因子による主な効果
MP供給能力、HP上昇、MP上昇、魔法抵抗の強化、竜の魔力による特技強化、竜の魔力を注入することによる魔法破壊など
・竜魂呪よる主な効果
竜の因子の固定、呪い解除時の自動修復と更新、他の呪いへの阻害効果、バッドステータス妨害効果、黄金竜のオーラを発生、など
ジン レベル95時点
HP内訳:元値12578 竜の因子+1500 装備補正+11% 総計15627点(124%)
MP内訳:元値 6289 竜の因子+2500 装備補正+ 7% 総計 9404点(150%)
■ 龍奏弓 (143話~)
所有者:シュウト。竜人製作(準幻想級)〈竜翼人〉から譲り受けたコンパクトな弓。
竜言語魔法の力を宿す特殊な装備。赤黒い球体に白く雷状の模様の入った『瞳』というエネルギー球を発生させる。追加攻撃(Proc)として敵を撃つことが出来る。引き絞る時間に応じて瞳の数が増えていく。最大3つ(20秒・60秒、120秒)。もしくは3回連続で射ると瞳が1つオマケで出現する。1つ約2000点の追加ダメージ。
弦を引くと特殊な音波で敵の注意を集める効果がある。時間経過と共にその範囲が広がっていく。最大120秒だが、範囲は距離を測定する能力の関係で未確認。500mぐらいと考えている。
(広い場所で使うと、500m範囲の敵が全部集まってくるというデメリットの意味)
〈乱刃紅奏撃〉らんじんこうそうげき
龍奏弓を装備すると追加される専用特技(モンスター特技)
必殺技分類で再使用規制20分。6つの瞳が乱れ飛び、圧倒的な破壊を巻き起こす。全弾命中で計12000点のダメージ。
思考能力である程度まで軌道や発射タイミングなどをコントロールできる。
■ ダガー・オブ・ストレット
所有者:シュウト。竜人製作(秘宝級)
急迫のダガー。同じ特技を連続使用することで、追加効果を重複可能にする。性能は平凡だが、使い方によって化けるバランス。
■ 高山流水の矢筒 (こうざんりゅうすい・やづつ)
所有者:シュウト。モルヅァート作。矢筒式の魔法鞄。
距離制限があるものの、比較的高威力の魔法の矢を無尽蔵に生成できる。普通の矢も大量に収納可能。
高山流水とは、素晴らしい演奏・音楽のたとえで、自分のことを本当に分かってもらえる親友のこと、または汚れ無き自然のことを表す。
この矢筒の真の力は、その時に本当に欲している矢が手の中に収まることにある。シュウトの自覚的な狙いと異なっていたとしても、弓につがえるとそれが正しかったことが分かる。
たとえAIアイテムだとしても、戦術や周辺状況、シュウトの思考、特に無意識を読みとることはできない。このためモルヅァートがどのような方法・理論で作ったのか謎。
■ エンピリアルの矢
使用者:シュウト。高位製作級
エンピリアルは天の炎を意味する。幻想級の素材を用いて作る。値段は1本で金貨1500枚以上。大災害後は金貨2000枚でも購入は難しい。切り札となる矢
■ 神水晶の鏑矢
使用者:シュウト。製作級。
シルバーソードのギルドマスター、ウィリアムが常用する矢。
■ 精霊の琴弓
所有者:ニキータ。製作級。武楽器(楽器武器)のひとつ、琴弓に分類される。
弦を弾くと『リィーン』という心地良い音色がする。外見は普通の弓と変わらない。精霊の加護による命中率上昇と、ヘイト増加率抑制効果がある。効果はさほど高くないが、ニキータのお気に入り。
■ 神護金枝杖/刀 こうごきんしじょう/~とう (173話~)
所有者:ニキータ。高位幻想級。2つの特性を持った装備品。
聖樹の金枝を模したデザインで、異常な魔力を秘めている。この異常な魔力を扱うため、二面装備という珍しい形となっている。
鞘に収まっている時は魔法の杖としての性能を、鞘から引き抜かれると直刀としての性能に変化。
援護歌まで含めてあらゆる魔法の威力・効果・効率を高める杖であり、鞘から引き抜くと破魔の力を持つ最高性能の直刀になる。
杖はその魔力を加えられて威力上昇。直刀は魔力を纏っているため、切断性が非常に高い。非ゲーム的だが、魔力の圧力差によって、魔法や魔力を切断する能力が発現している。破魔の力。
ただしジンのドラゴンフォースは例外でうまく切り裂くことが出来ない。竜の因子はモルヅァートの牙のカケラを利用して付与されており、同じ性質の力が根になっているため。
■ 玲瓏たる水玉
所有者:ニキータ。モルヅァート作。
正確には水球発生装置。レイシンの持つドラゴン石と組み合わせて使う。空中に直径2~3メートルの水球 (ウォータースフィア)を生成できる。そこからスロットにドラゴン石をはめ込んで使うとお湯に出来る。
水球に触れれば自然とその中に引き込まれる。中では呼吸も可能。水球は毎回清潔な水になる。要求通りのどこでもお風呂だが、外からは当然、丸見えである。裸は恥ずかしいという概念がモルヅァートに少し足りなかったのが敗因。
■ ドラゴン・ホーンズ
所有者:レイシン。秘宝級。
レイシンの本番用の両手両刃武器。昔のハイエンドで手に入れたもの。小型の黒竜の角を互い違いに組み合わせ、中央には精巧な竜頭の飾りがマドゥのような盾になっている。武術武器ファキールズ・ホーンズに分類される。
〈大災害〉があって、ゲームが現実化し、盾部分を盾として使えるようになった。攻撃は蹴りを主体とするため、レイシンはディフェンシブな武装を選択している。
■ 鋼竜双角棍 こうりゅうそうかくこん (166話~)
所有者:レイシン。竜人製作(高位秘宝級)レイシンのドラゴンホーンズを再強化したもの。鋼竜の素材と使用レベル調整によって性能が飛躍的に高まった。黒一色だったが、鋼竜素材のくすんだ銀色が加わっている。
■ ストライカー
所有者:レイシン。幻想級
陸尾竜ヴァーグネルから獲得した〈武闘家〉の足用装備。蹴り系特技の威力上昇・技後硬直短縮・再使用規制短縮の効果がある。キッカースタイル向け。
シャープネスなフォルムだが、切断属性などはない。銀色に大きく緑のライン。
■ ウロボロスの武闘着 (152話~)
所有者:レイシン。高位製作級。竜気の装束の上位版。黒の布地に銀糸でウロボロスが刺繍で描かれている。〈海洋機構〉のトモコ嬢 (レイシンのファン)から、美味しい食事のお礼としてプレゼントされたもの。
休息時の回復効果に加えて、ブレスコントロールの威力を高める。その際、瞑想効果によってMPも少量回復する。
■ ドラゴン石
所有者:レイシン。モルヅァート作?
大・中・小の石があり、MPを吸わせると発熱する。何度でも使用可能な、なくならない燃料。もにゅっとした触り心地が独特な専用の袋に入れて保管する。一度この中にしまって数秒すれば熱が出なくなるので、そうなれば手でも石に触れられる。
■ 竜眼の水晶球
所有者:葵。竜人製作。
水晶球、腕飾り、飾り(終点アイテム)の3点で出来ている。腕飾りを巻いた腕で水晶球に手を触れると、終点アイテムのある所に視野を送ることができる。終点アイテムのある場所から出現するので、ゾーン内にも視野を送り込むことができる。MPを僅かに使用するので、葵1人だと40分~程度しか使えない。外から水晶球に触れると同じ景色を見ることができ、MPを共有することが可能。
視点カメラは終点アイテム(飾り)から一定範囲で移動可能。特に高い位置からの視点が確保できるのと、ズームなどで遠くを見ることもできる。カメラ位置は完全に透明で何もないため、偵察などもやろうと思えばこなせるが、会話しようとすると話し声がしてしまうという仕様。
(通常の魔法の水晶球が、『見たい場所が見られる』の設定だとさすがにチートっぽいため、水晶球同士の通信などの形になると予想され、その形式を変更したものがこのアイテムになっている)
■ 竜鳥羽の重盾 りゅうどりば・じゅうたて
所有者:ユフィリア。幻想級。
翼水竜ゴーシャバッハから獲得した物理・魔法ともに強烈な防御力を誇るヒーターシールド。翼竜の鳥の羽のような鱗羽根を幾層にも重ね合わせた形状をしている。
『楯を雌鳥羽につく』という言葉が元になっている。「隙間なく」といった意味。魔法障壁や風の加護、竜鱗の力などで多重装甲を成立している。盾本体は羽根を重ねてあるため、不安になるほど軽い。
この盾によってユフィリアの使う〈シールドパクト〉や〈ホーリーヒット〉、〈イセリアルチャント〉の威力が大幅に上昇した。
ヒーターシールドはアイロンの形から名付けられたもので、小型のカイトシールド(カイト=凧の盾)と言うべきもの。
ジンはラウンドシールドを愛用しているため、ユフィリアに譲ってしまった。理由は、ラウンドシールドの方が重心位置が安定していることと、空力の利用による感覚の変更を避けるため(様々な形状の盾があるので、色々変えていると慣れるのに時間が掛かる)。
■ スパイラルメイス(螺旋戦棍、螺旋棍でも可)
所有者:ユフィリア。竜人製作(秘宝級)モルヅァートが創った魔結晶を組み込んだメイス。打撃武器としての性能は秘宝級だが、杖としての性能では幻想級相当のユフィリア専用武器。
呪文詠唱時間の大幅短縮と魔法の増幅効果がメインになっている(メイスなのに) 短時間であれば増幅の魔力効率が良いため、溜め気味に巧く使うとMPの節約も可能になる。増幅効率は時間と共に悪くなっていくが、原理上は無限に増幅が可能。威力ではなく、魔法そのものを増幅する仕組み。
メイスの打撃部分の周辺に、周囲から取り込んだ魔素で構成する『花びら』のような光が展開し、螺旋の花となって咲く。増幅し続けると少しずつ花びらが増えて大きくなっていく。
メイスとしての性能は平凡な良品。その最大の恩恵は、耐久力を回復させるための必要素材が安価なこと。
これがもし杖だったらのなら、〈スタッフ・オブ・フローレス〉――超幻想級の神器『完全なる杖』になっていた。
■ 感傷の涙石
所有者:ユフィリア。秘跡級?
ドラゴンの涙が宝石になったという超レアアイテム。
今回のモルヅァートの精神を次のモルヅァートに受け継がせるための呪いのアイテムのはずだったが、モルヅァートが死んだことでドロップアイテムとなった。『干渉の累積』でダブルミーニング。
竜翼人の里で音のしない細いミスリルの鎖でペンダントにしてもらっている。思い出の品。装備効果は良く分かっていない。
■ 妖精女王の舞闘衣
所有者:ユフィリア。幻想級(女性専用)。〈ニュンフスの水中神殿〉のレイドボス・リヴァイアサンから得たドレスアーマー。
銀色に僅かに金色が混じったようなホワイトゴールドの鎧部分と、純白を基調とした布地のドレス部分を混ぜ合わせたような形状で、かなりドレッシー。特に肩のラインがストンとしていて落ち着きが感じられる。頭部は月桂樹モチーフの金属性ティアラ。腕はフィンガーレスタイプのブライダルグローブに似たデザイン。足はヒールのないタイプの編み上げロングブーツでダンサブルな代物。高品位の全身装備で、これらを全て装備することで特殊能力が発揮される。
女性キャラクターであれば誰でも装備可能だが、全身金属の甲冑に比べると装甲値が落ちること、魔法防御や回避力優先で作られていることから後衛向き。91レベル以上用幻想級のため基本性能は高いが、ステータス上昇などは幻想級としてみると割と低水準なものに落ち着く。
ただし、〈女王の威厳〉〈妖精族の嗜み〉〈サプライズ!〉という3つの特殊能力が備わっている。
・〈妖精族の嗜み〉 割とよくある能力。
攻撃を未然に失敗させる能力。攻撃の瞬間に、攻撃対象として認識できなくさせ、ミスらせる。
・〈女王の威厳〉 レア能力。
ヘイトトップであれば防御力ブースト、ヘイトアンダーであれば特技の威力ブースト(回復にもプラス効果)が掛かる。更に、範囲攻撃のリンクを高い確率でカットできる(ヘイトトップであれば味方への被害を減らすことができ、ヘイトアンダーであれば、自分が巻き込まれにくくなる)
・〈サプライズ!〉 レア能力。
目に見えない妖精達が、女王を喜ばせようといたずらをするもの。(妖精王に対してはデメリット効果のいたずらもするが、妖精女王に対してはデメリット効果のいたずらはせず、そのぶん頻度が下がる)
本来、低確率で複数のランダムな効果からひとつ選んで発生させるはずだった。たとえば、使ったハズのアイテムが未使用状態でポケットから出てきたり、当たったハズの攻撃からなんのダメージも受けていなかったり、再使用規制解除、MP回復、といったようなこと。
〈大災害〉を経たことで、目に見えない妖精達が実在することになり、ユフィリアの幸運と合わさって効果と発生頻度が高まることになった。(つまり直接使役していない従者が大量にうろついている状態。臣下団)
■ レガートの魔杖
所有者:石丸。竜人製作(幻想級)レガートの魔法が掛かっている石丸の魔法の杖。樹角竜ショーンペイルの角から〈万奏の魔杖〉が生まれるはずだったが、ジンが戦闘中に角を叩き折ったため不具合で生まれず、折った角から杖を作ることになった。
威力増(火)・消費MP減(水)・獲得ヘイト減(風)・詠唱短縮・高速化(金)・装備ステータス増(土)からの選択方式で、石丸は迷わず威力増×2。
〈レガート〉は魔法の真髄となる歌唱的詠唱法(歌うような詠唱)を促進するもので、魔法の効果を無理なく増幅できる。装備による自動発動のパッシブスキル。
■ レガートの魔杖++
所有者:石丸。モルヅァート作(幻想級)。
レガートの魔杖を元に、モルヅァートがバージョンアップさせたもの。レガートの機能もそのまま残っている。
魔法の威力に関しては幻想級としても別格。その他の能力はバランスよく平均的。
〈万奏の魔杖〉の能力を復活させ、モルヅァートのオリジナルスペル〈フレアテンペスト〉が追加された。
〈万奏の魔杖〉は『あらゆる属性効果』を高める能力を持っていた。このため、弱点属性への効果増幅や、属性耐性への突破力が加わっている。
〈フレアテンペスト〉
火炎を越える火炎属性魔法。爆発的な熱と光の嵐が敵を滅殺するモルヅァートのオリジナルスペル。MP消費量は中級魔法クラスという安さだが、再使用規制10分のため連発できない。(リピートノートやマエストロエコーは拒絶される)
効果範囲が特殊で、杖の先端から竜の吐息の要領で放射状に広がる。使い方に注意が必要。最大ダメージ限界を回避するため、ダメージの方式が分散・累積する連続ヒット系になっている。
人間サイズだと1万点前後の威力しか与えられないが、そもそもサイズによってダメージが変動する仕組み。ゴブリンサイズ以下では7000点(下限)になり、最大だと7000点×24=16万8000点(上限)まで累積する。パーティーランクなどは目安。
ちなみに、モルヅァートにとってはフレアが火炎耐性を無視して弱点化する上に、レガート&万奏の魔杖の効果で20万点を越えるダメージに到達する。作中で攻撃された時は、理性で抑え込めずに激怒していた。
■ 深窓のメガネ
所有者:石丸。モルヅァート作。
弱点属性などを見抜くためのメガネ。真相と深層に掛けられている。
敵のオーラから弱点が判別できるが、瞬間的に見分けるのに多少訓練が必要。相手の気分、嘘なども判別できるため、商売でも使うようになった。
■ 空色のドレス
所有者:アクア。高位製作級。
ミスリル銀を糸や布地に変える特殊な製法で作られた肩だしドレス。色はつるりとした光沢を感じる白だが、ひだの部分などの影になる場所は空色に見えるため、少し電子的な印象。
日本のアイドルっぽいデザイン。
■ 炎奏の指揮棒
所有者:アクア。幻想級。炎爪竜ビートホーフェンの爪から生まれた指揮棒。武器ではなくアクセサリ分類。
永続式援護歌の効果を高める。同時に爪先に光が灯り、腕を振ると光の波紋が発生する。
フレーバーテキストに『炎者の想いを力に変える』とあり、アクアが用いた場合には〈冒険者〉の経験値がプレイヤーに反映される。また光の波紋には気持ち(意思?)の伝達能力があると言われる。
■ GGコート
所有者:アクア。モルヅァート作(秘宝級)。
マントに分類されるアクセサリ。GGでゴージャス・ゴールデン。
モルヅァートのコダワリがたっぷりと込められた金色。派手なピカピカではなく、間接照明的な格調高い輝きを放つ。そして竜鱗模様のデザイン。かなり人を選ぶが、アクアはまるで気にせずに着こなしている。
完璧な対環境性能を備えている。非戦闘時のあらゆる障害から身を守る。暑い・寒いに始まり、顔まわりの雨もフィールドで弾くため快適。水中だろうと高い山だろうと呼吸に支障はない。
戦闘時の耐性値はそこまで万全ではないものの、全属性に対応。秘宝級にしては高め。対物理・対魔法防御も高め。
■ ザ・スクリーマー
所有者:レオン。幻想級。『絶叫するもの』の名を持つ、赤い両手剣。
レオンのメイン装備。シャウト系の威力と範囲の両方を拡大強化する。ターゲット周囲の敵にダメージをばらまく効果のプロックが低確率で発生する。
■ アステリオスの戦斧
所有者:レオン。幻想級。始祖ミノタウロスから獲得した雷神の斧。
■ アヴァランチ
所有者:レオン。幻想級。『雪崩』の名を持つ、純白の両手剣。
■ ミネアーの獅子鎧
所有者:レオン。幻想級。獅子神王ミネアー打倒の証。
特殊な魔法金属とミネアーの皮のハイブリッドで、圧倒的な物理軽減値を誇る。世界最高の鎧。胸ライオンアーマー。
■ サイウン・ズイウン (彩雲・瑞雲)
所有者:エリオ。幻想級。二刀一対のイリュージョンブレイド。
南米サーバー産であり、日本刀的なデザインの曲刀。
分身刀が刀身の左右に発生し、3本の傷跡を残す。完全物理Procであり、発生率100%のダメージ特化。極めて強力な幻想級武器。
ただしエナジーウェポンの様なバフを掛けるとそちらが優先されて、プロックは発生しなくなる。(完全物理特性のため)この処理の例外は光輝属性バフのみ。
デザイン的に最初から刀身を合体させることが出来るが、解体したりでどうしても時間が掛かる。
ジンに金貨6000枚で鞘を作ってもらったことがある。
■ 竜火輪
所有者:エリオ。モルヅァート作
移動用の魔法具。伝説の風火輪を模して作ったもの。輪っかの飛行具。空を飛び、高い移動力を与えるものだが、加速感が高めで微妙にコントロールできず戦闘には使いにくい。一人乗りで使う状況が限られる。おおよそ時速200キロ~。
これの場合は、輪を横にして上に乗る形。
■ 火牙刀 ひばとう
所有者:Zenon。幻想級。炎爪竜ビートホーフェンが創り出した両手持ち大太刀。Zenonが所持。防御的な武器で、防御・耐性を高める。攻撃は突きに特化されている。
■ 暗暗裏のマント
所有者:Zenon。モルヅァート作(秘宝級)。
マントの前を止めた非戦闘状態で、気配を消すマント。音や匂い、ミニマップなどの気配を断つ効果があるため地味に高性能だが、視覚的には見えっぱなし。(いやらしいことに使えなくするため。モルヅァートの配慮による)マントの前を開いた戦闘状態でもヘイト獲得値を下げる効果があるので着用には注意が必要。Zenon専用なので他人が着ても意味がない。
■ グレートソード・オブ・ストレット
所有者:バーミリヲン。竜人製作(秘宝級)
急迫のグレートソード。少し短めで扱い易いサイズに纏まっている。シュウトのダガー・オブ・ストレットと同じ能力。
■ 千万無量の魔法鞄 (せんまんむりょう・マジックバッグ)
所有者:バーミリヲン。モルヅァート作(幻想級?)
魔法の鞄としては最高峰の限界がよく分からないカバン。
いくつか制限のようなものがある。たとえば、海水など無形のものは入れられない。生きているものは入らない。所有者のバーミリヲン以外は出し入れができない。脳内ステータスに対応していない。入れすぎると選択的に取り出すのが難しくなる、など。
バーミリヲンはモルヅァートのからの忠告のフレーバーテキストを守って使っている模様。
(もし制限がなければ、簡単に世界を破滅させられるため。異空間に空気を取り込んだり、海水をすべて飲み干したりができてしまう。死体を鞄の異空間内に放り込めば証拠が発見できないことや、魔法やブレスを鞄の異空間内に取り込む形で防いだりもできてしまう。無制限の場合『鞄が壊れたらどうなるか』が深刻な問題になる。モルヅァートは対処済み)
■ 黒炎剣 (ソード・オブ・ダークフレイム)
所有者:ケイトリン。幻想級。炎爪竜ビートホーフェンが創り出した片手剣。性能表示6% (実質3%)の確率で5000~6000点の大爆発プロック発動。ダメージマーカーに接触すると500~600点の小爆発が100%発動。限定状況下での最強武器。
ビートホーフェンがモルヅァートを殺す目的で特別に用意した。火炎を越えた炎が弱点属性となるため、黒炎剣のプロックはモルヅァートを相手にした場合のみ、全て大爆発となる。
■ 愛のムチ
所有者:ケイトリン。モルヅァート作(秘宝級)
どんなに強くひっぱたいてもダメージを与えられないムチ。かなりの伸縮性があり、操作性が高く、手の延長のように使える。
フレーバーテキストに『痛みで相手を縛り付けようとするのは良くない』などの説教が書いてある。
ジョークアイテムかと思われたが、〈ワイアードアクション〉に使えるなど、意外と便利なようでケイトリンは愛用している模様。
■ ヴォーパルブレイド
所有者:ウヅキ。秘宝級。
血の様に濡れた真紅の両手剣。幻想級をも超えた異常なクリティカル値を誇り、ウヅキのトレードマークになっている。
■ ヴォーパルブレイド+ (166話~)
所有者:ウヅキ。竜人製作(高位秘宝級) ウヅキのトレードマークであるヴォーパルブレイドを再強化したもの。上級素材と使用レベル調整によって性能が飛躍的に高まっている。赤から紫に色が変更。血が付いた時の妖しさが増した。
■ 夢幻抱擁
所有者:ウヅキ。モルヅァート作
もの凄く触り心地の良い毛布。仏教用語の『夢幻泡影』から名付けられている。
ごく普通の毛布だが、夢に抱かれているような心地良さが実現されている。光の角度では黄金に見えなくもないような色合い。
皮脂などがくっつかないのか、使い続けてもベタ付くことはない。濡れてもあっという間に乾くが、使用者を乾燥させたりせず、むしろ適度に保湿すらしてくれる。肌に良く馴染むのでリラックス効果も高く、安眠効果は絶大。至れり尽くせりの毛布。
■ 心眼のカチューシャ
所有者:リディア。秘宝級。イヴルアイ専用のアクセサリ。精神操作系の魔法威力を高める独自効果がある。カチューシャからティアドロップ形状の宝石が額の位置に垂れ下がるデザインで少し冠っぽい。
出現確率の極めて低いランダム品(何が出るか分からない系)。この装備品をたまたま引き当てたため、リディアはスタイルをイヴルアイ寄りに変更していた。
■ 闇霞のケープ
所有者:リディア。幻想級。
炎爪竜ビートホーフェンが創り出したアクセサリ。MP+4900点という異常なステータスアップと、MPを供給する能力がある。
なおケープとは、肩から背中・腕をおおう、袖のない短い外衣のこと。
■ 魔導炉
所有者:リディア。モルヅァート作。
持ち運びできる魔法の炉。レイシンのドラゴン石と組み合わせて使うことでコンパクト化を実現している。大きく補正が掛かるため、何となく巧く行きやすい魔法の炉。金床や砥石はサービス。
■ 聖典礼装
所有者:スターク。幻想級。陸尾竜ヴァーグネルから獲得した布系防具。高性能の防御に加えて、確率で障壁を自動発生させて、使用者を護る機能がある。(ダメージ前に障壁発生)
全体的に白く、部分的に緑色が配置されるデザイン。
■ ドラゴン杖
所有者:スターク。モルヅァート作(高位秘宝級)
コミカルなドラゴンの形をした黄金の杖。口に宝珠を加えている。秘宝級の割に高い性能を誇り、スキル〈ゴーストヘッド〉が使用可能。
〈ゴーストヘッド〉は、竜のような、狼のような頭だけの青白いゴーストを召喚する魔法。10m程度の敵に噛み付いて攻撃できる。タイミング任意なので、召喚してしばらく停滞させておくこともできるが、特に増幅などはしない。反応がよく、緊急時でも素早く繰り出せる。回転もよく、威力(5000点~)の割にMPコスト少な目で、再使用規制も短め(8秒)
スタークのメイン職〈エクソシスト〉向けの性能で、アンデッドに効果が高い。
■ 温良貞淑のドレス
所有者:クリスティーヌ。モルヅァート作(幻想級)
スタークが「ヴィクトリアンメイドじゃないの!?」と叫ぶほど予想外のフレンチメイド。〈盗剣士〉であるクリスティーヌが動きやすいように短めにしたというのが実態のようであるが、ハタチを越えているクリスティーヌにフレンチメイドを着せようと考えるあたり、『モルヅァートは鬼畜』という評価が死後に確定した。(しかも幻想級)
モルヅァートのデザインとしては真っ当で、まっ金金とならず、白と黒で占められている。胸元に小さく金の竜がいる程度(奇跡!)
性能面も装甲・運動性・各種耐性と完璧で、さらに攻撃の広範囲化を実現。アホらしいほどの高性能で布系防具の最高峰。
クリスティーヌが普段着として常用しようとしたところ、「レイド中以外に着たらダメ!」とスタークが禁止したので、マジックバッグの中で出番待ちをしている。
■ 格衣・白地金竜紋
所有者:英命。竜人製作(準幻想級)。
モルヅァート作った特殊な生地を〈竜翼人〉が加工した〈神祇官〉用の装備。
格衣は袴の上から羽織る簡略化された礼典用の装束のこと。しかし、和装一式がモルヅァートの作った生地で作られている。格衣になったのは英命の好みがすべて。
法儀族には人造アルヴの意味合いがあり、体に刻まれた紋様で魔を操る力を持つ。しかし、皮膚に刻まれた紋様は、魔物の攻撃などで容易に傷が付き、不具合が起こる可能性もある。
白地金竜紋はこれらに対するモルヅァートの解答でもある。布地にMCC構造 (マルチプル・コントラクト・サーキット構造)を封じてある。このことでダメージを受けても紋様の力を逃さずに伝達が出来る上、布地の修復もたやすく、魔法抵抗は衣服全体での分散が可能なので強力であり、しかも〈神楽舞〉に際しては、『動的魔法陣』という新しい概念が抽出され、魔術行使を強化する機能が付属する。
竜翼人の里はMCC構造の再現に成功し、モルヅァートのオリジナル品には及ばないものの、この強力な魔法布を再現した。
ちなみに白地金竜紋は、全体的に白い布地に、小さな金竜がたくさん描かれている。
■ ゴールデンピッケル
所有者:タクト。モルヅァート作
魔法の黄金つるはし。簡単にサクサクと掘り進めることができるが、無駄に素材を傷つけないスマートピッケル。とがっていない側は金鎚になっているが、どちらも武器としてはダメージが出ず、使えない。
地鎮の祈りが込められている。井戸や温泉、宝石探しなどにも賢く対応する。タクトによれば、掘ればいい場所がなんとなく分かる感じ、らしい。
■ 黄昏迫る明星の杖
所有者:リコ。幻想級。陸尾竜ヴァーグネルから生み出された幻想級の召喚杖。リコが所持。
召喚生物の能力を強化する他、〈メテオ・スウォーム〉の威力を高める魔法〈シューティング・スター〉を使用できるようになる。
〈シューティング・スター〉
メテオを強化する呪文。メテオを強化して使う呪文。バフなのか攻撃呪文なのかは判明していない。基本的には対物攻撃魔法のマップ兵器。それに『たまたま』、対生物ダメージも乗ってしまっているもの、らしい。
野外専用(室内でも窓があれば使える)。方向指定後の追尾性能なし。命中まで約5秒。対生物ダメージ20万点。再使用規制3時間。5回に1度、隕石から鉱物の採取が可能。
■ カワイイ・ローブ
所有者:リコ。モルヅァート作(上位秘宝級)
上半身用の魔法の服|(ローブ?)。モルヅァートの自信作(従って迷作)。透明度の異なる10枚の布地を重ねてローブっぽくしたもの。色は当然のように『すべて金色』。
そもそも『カワイイ』なる謎概念で要求したリコが戦犯であり、名前まで含めてすべてリコに責任がある。
モルヅァート作品の例にもれず性能はすばらしいのだが、町中で着て歩く根性の持ち合わせはなかった。〈シューティング・スター〉を当ててでリベンジを果たしたつもりが、とんだしっぺ返しとなった。




