エピソード6 鬱の25歳、リワークに通い始める
12月中旬、様々な書類の提出と契約を交わし、リワーク施設に通い始めた。リワーク時間は、9時から15時。今でも覚えているのは、リワーク初日、全く集中できず、リワーク中ずっと眠くて、開始から終了まで睡魔に襲われ、帰宅後、あまりの疲れに夕飯食べるまで爆睡してしまったのだ。いかに、自分の体が長い時間、集中できなくなっていたのか実感した。翌日以降は、疲れは全くなく順調にリワークに通うことが出来るようになっていた。
リワークには施設ごとに、さまざまなタイプがあるが、私が通っていた施設は、月1でリワーク予定表が更新され、自分が参加したいプログラムを自由に選べるタイプだった。では、プログラムに参加していないときは何をやっているのか。リワークには別途リワーク課題があって、自分の病気に関することの本読んでレポートを書いたり、自分が休職した原因を探るワーク、ストレスサインをまとめるもの、日々のスケジュールなどなど、復職するまでに提出しなくてはいけない課題に、パソコンを使って取り組んでいた。自由に選べるのは、強制されるのが嫌いな私にとって快適だった。
私が、よく出ていたリワークプログラムは、アロマ(毎週違うアロマについて学び、芳香浴をしながら、瞑想をする)など心のリフレッシュ方法が学べるものや認知行動療法、私の働き方改革など、十分の思考の癖や仕事のやり方にういて徹底的に向き合うようなもの。もちろん、休憩時間には、現場の作業療法士さんとの面談があり、私の場合は、「今より1時間起きる時間を早くして、仕事に行くときと同じルーティンを朝やってみよう。」などアドバイスを頂けるので、復職後も定期的に面談して、自分の状態のバロメーターにしている先輩方が多い印象だった。
リワークで集中力や体力がついてきた1月中旬ごろ、何か□を取りたいなと思い、「ITパスポート」の勉強に励み、無事合格した。
そして、3月に入るといよいよ復職ということで、復職面談が始まった。会社の上司や人事部、産業医との面談を経て、4月に無事、半年の休職期間を経て、復職に成功した。
つづく。