エピソード4 鬱になった25歳、ロマンス詐欺にひっかかる(解決するまで)
マッチングアプリは、危ない。上手く使えば、いい彼氏が見つかる。この両方を体験したのが、私である。プロフィールを見る限り、優良、顔もよし。メッセージも途中までは、アプリ内で進めていたが、ある時、月額の期間が終わるので、ラインを交換したいということになり、ラインを交換して、3日位した時だった。急に相手が「迷惑メールのURLを開いて、スマホがウイルス感染して、一旦別の方法で連絡取りたいです。」と別のチャットのURLが送られてきて、怪しい勧誘はしない、収入は平均以上あるので、怪しくないと何度も言われ、それで信じた私は、その別のチャットで連絡を取り合うようになった。ただ、これがロマンス詐欺だったのだ。連絡を取るためには、コインを購入して、個人情報を話す場合は、追加でコインを購入してという手法だ。これに私は40万円ぼったくられたのだ。この一連の流れが詐欺だと気付いたのは、幼馴染と食事をしていて、最近マッチングアプリを初めて、こんなことがあってと話していた時だった。
「ねえ、それ変だよ。詐欺じゃない?早々に、消費生活センターとかに連絡したほうがいいよ。」
と言われて気付いたのだ。その言葉に、ようやくハッと我に返り、おかしいことをしていると気付いたのだ。親友、マジ感謝。
その次の日、早速、消費者生活センターに問い合わせ、状況を説明すると「あ~、それは詐欺ですね。」と言われた。まさか自分が詐欺に引っかかるなんて思ってもなかったので、すごくショックだった。
発覚したのが6月上旬。解決したのが、11月下旬。なんと約5か月かかったのだ。
最初は、クレジットカードで支払った分は、担当者が、各クレジットカード会社に問い合わせ、取り消し完了。口座から振り込んだ残りの分(30万円くらい?)は全額返ってくることはなく、8万円しか詐欺会社が出せないらしく、色んな弁護士にも相談したが、報酬などを支払うとそこまで多くは手元に残らないとのことで、泣く泣く、8万円の現金を返してもらうことで了承した。8万円を一括では返せないとのことで、2回に分けて振り込むとのこと。約束の振り込み日の1回目は、無事に振り込まれたが、問題は2回目だった。約束の日を一週間過ぎても振り込まれず、消費生活センターに相談したところ、支払催促をした方がいいとの結果になり、裁判所から出ている、支払催促の用紙をダウンロードし、法人番号を法務局まで調べ、詐欺会社に催促状を送付した。それでもなかなか振り込まれず、11月下旬、ようやく残りの4万円が戻ってきた。何とも長い道のり。うつになると、通常これは怪しいと判断できるものまで、頭のはたらきが悪くなることによって、詐欺に引っかかりやすくなるそうだ。
2025年4月、H銀行から急に連絡があり、詐欺会社が、ほかにも同じ手口で詐欺を繰り返していたため、口座凍結し、被害者に被害額くらいの分配金をお返しできるとの朗報があった。もう間もなく、振込予定であり、これが振り込まれれば、詐欺でぼったくられた金額の約8割が戻ってきたことになる。
鬱に限らず、彼氏がほしいという目の前しか見えていない人は、ロマンス詐欺に引っかかりやすいので、みなさんもぜひ、注意していただきたい。