表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

新歓!

いよいよ新歓が始まります。

「戻りました。」

「おつかいクエスト完了っス。」


今宮君と野田君が戻ってきた。



「では、歓迎会を始めましょう。」と部長が言った。


新歓が始まった。


「今年は、今宮君と野田君と姫路さんが入部しました。非常に嬉しいことです。みなさん。拍手。」


パチパチ。教室にみんなの拍手が響いた。


部長が嬉しそうに拍手している


遅れて有坂先生が入ってきた。


「おーみんなやっとるかね!先生もいろいろ持ってきた。この特製バズーカ型パーティクラッカーだ。」


先生は肩に担いだバズーカをおろした。


「トリガーを引くと3連射クラッカーにもなる代物だ。」



「そして、このグリップを捻るとボールペンが出てくる。これで場の空気が和むこと間違いなしだー。ハッハッー」




「さ、さすが有坂先生。すごい!」

西九条さんが目を輝かせている。



部長がうんうんと頷いてから

「新歓始めますよー。みなさんー。乾杯と言った。」


乾杯ー


乾杯に合わせて有坂先生がバズーカ型クラッカーを鳴らした。

見事な3連射で教室に爆音が響いた。



部室の中央の机の方では姫路さんと夕子先輩が話していた。


「夕子先輩、私入部できて嬉しいです。」


「姫路も楽しんでくれよ」


「夕子先輩、姫路じゃなくて結愛って呼んでください」


「いやーまだ会って2週間だろー、そういうのはまだ早いかな」


「気にせず呼んでくれればいいのに。でも結愛は、夕子先輩のそういうところ素敵だと思います。」


「そうか、じゃ。私だけじゃなくて他のメンバーとも話して来いよー」


「分かりました。」


部室の隅では部長と有坂先生が話していた。


「いやー先生。今年は3人入りましたよ。これで無事、ネガティ部存続ですね!」と嬉しそうだ。


「森ノ宮君がごきげんで私もうれしいのです。」桃谷さんも嬉しそうだ。


お菓子を食べて、わいわい騒いで2時間ほどすぎて下校時間になった。


明日もみんなよろしくお願いしますね。と部長が後片付けをして部室の鍵を閉めた。


「今宮帰ろーぜ。駅まで競争だ。」


「待ってくれよ野田君。すぐ行くよ。」


「夕子先輩。結愛といっしょに帰りませんか?」


「悪い今日は、学童にいる弟迎えに行くから。」


「そうなんですか。また、明日誘いますね!」

いつもは近くで夕子先輩を見つめてるだけだったが今日は積極的だ。


「みんな楽しそうでよかった。楽しいスコーライフの始まりよー」

西九条さんが嬉しそうに騒いでいた。


多分、スクールライフと言いたかったのねと桃谷さんは思った。


「みんな。気をつけて帰るんじゃー。先生は持ってきたバズーカ型パーティクラッカーを担いで廊下を歩いていった。」


「フッ、呑気なものだな。まあ、今回は、新歓だから多めに見よう。」


渡り廊下の向こうで男が呟いた。


読んでいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ