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晩春

作者: 劉 微保

春は、別れの季節です。別れの記憶は、なんと虚しいものでしょう。それは、もう二度と訪れない、輝かしい日々が、美しい結晶となって、永遠に心の中にまとわりつき、そんな記憶を思い起こすたび、なんともいえない感情が、心臓を針で突くように、人々を刺激するのです。そんな儚い感覚を、詩で表し、まとめ上げてみました。

残雪溶けて 花が咲き


桜が笑い 人は泣く


新しき道へ 向かっても


思い起すのは あなただけ


親しくもない あなただけ


君との旅路 想像し


淡い感情が 毒を増す


過去の己を 恨んでは


後悔ばかり 先を見ず


今仕方なく 斜め向く


桜は咲いて また枯れて


街は廃れて 僕も老けた


果てなき時間 流れしも


必ず君を 思い出し


残る記憶を 縫い止めていこう


再会未だ 願っては


我が生涯の 意味を問う


また会えるなら その時は


僕の思い出を 塗り足して欲しい


空の継ぎはぎを ほどいて欲しい


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