大袈裟なシマウマ
シマウマは走る。アフリカの平原を。
シマウマは、頭痛がしてきた。シマウマは、ゆっくり歩きになって、止まった。
ある映像が脳に入ってきている。そして、赤いものが光っていると思ったら、青に変わった。黒っぽい地面に白い長いものがあって、それが交互になっている。黒白黒白黒…。これは、何だ。もしかして、これは自分たちを表しているのか。
シマウマはイメージの中で、寝転んだ。すると、人間たちが「車」と呼んでいるものが凄いスピードで向かってきた。これは、脳の中でのイメージ。現実では、大丈夫なのだが、シマウマは驚いて走り出した。
そりゃあ、横断歩道で横になっていれば危ないが、イメージなだけなのに。
これは、多分、超能力を持っているシマウマが、同じく超能力を持っている人間の頭の中のイメージで見せたものかもしれない。恐らく人間は横断歩道で、シマウマをイメージしたのだろう。
終
まあ、びっくりするけどね。