表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

誰かに響く

僕は、泣いた日々を発信する。

作者: 宮原叶映

今さらですが。

作者は、女性です。なぜか、自分を小説で書くと、僕になります。そこを理解してください。

 僕は、よく泣いた。


 もちろん、人生で初めて泣いたのは、

 この世に生まれたときだ。


 母によると、

 赤ちゃんの時からよく泣いたらしい。

 大変だったらしい。

 自分のことなのに、

 他人こといってる気がするな。




 僕は、よく泣いた。

 

 笑った。


 悪さして、怒られた。


 よく分からない。


 何て言ったらいいのか分からない。


 嫌なことを言われた。


 嫌なことをされた。


 信頼している人に、裏切られた。


 味方が、いない。


 理解してくれない。


 大切な存在が、亡くなった。


 その他のことでもね。


 本当に、よく泣いたと想う。

 僕は、一種のパニックに近いと想うんだ。




 僕が泣いたのを見つけて、

 面白がって言うやつもいる。

 自分がされたときの気持ちを考えろと想う。




 何かで出来なくて、泣いてしまったときがあった。


 先生も理解してくれたから、少しその場で休んでいた。

 そうしたら、大丈夫といじめっ子がやって来た。

 僕は、大丈夫だからほっておいてと言った。

 それでも、しつこく言ってきた。

 周りのその子の仲間も参戦する始末。

 僕は、その場から逃げた。

 だってね。

 落ち着けるのに時間がかかる域に達したから。


 誰かが言った。


 逃げた。


 って、お前らのせいだろと想いながら、

 その場から立ち去った。

 そいつらが、追いかけてきた。

 近くのトイレに、逃げ込んだ。

 鍵があるから。

 急いで、鍵を閉めた。

 何か言ってきた。

 はっきりとは、覚えてない。

 僕は、泣きながら言ってやった。


 ほっておいて、そうしたら、落ち着くから。


 なのに、そいつらはしつこく何かを言ってきた。

 そうしたら、隣で授業をしていた先生がやって来た。

 


 静かにしなさい。授業中です。



 すみません。先生、その気持ち分かります。

 


 僕は、ただ落ち着こうとしていただげ。

 周りが、聞いてくれなかいから。

 あろうことか、大騒ぎになってしまった。

 先生と話して、落ち着いた。


 先生が、とんでもないことを言ってきた。

 首謀者に、謝れと。

 何でと想いだから、謝るしかなかった。

 誰も悪くないとは、言えない。

 だからって、泣いた僕の責任にした。

 強いて言うなら、

 理解せず言いたい放題した人達だと想うんだ。




 何で、泣いたのか理解されなくて。


 だって、自然と涙が流れるだもん。


 なのに、勝手なことを相手が言うんだ。



 泣かしたみたいだから泣くな。



 知るかって想った。

 無意識に、泣いてしまうのにね。




 誰かが、言った。



 環境が、合わなかった。



 それもある。

 でも、その言葉で片付けられた気がする。

 辛かった。


 


 僕は、決めた。


 泣いた日々を忘れない。


 こうやって、たくさんの人に伝えて、

 知ってもらいたい。


 同じ人間には、僕のように泣いてしまう人が

 いることを。


 理解されない苦しみを持って、

 トラウマになって、

 恐がりながら、

 隣にいることを。

 

 その何気ない言葉で、

 傷つけられて、

 人を信用出来なってしまった

 人がいるのを。



 だから、僕が発信する。

 


 だから、泣いた日々を忘れない。


 自分がされて、辛かったから。

 それをしない。

 それをさせない。

 それをしてほしくない。

 


 僕は、想うんだ。

 泣くことは、いいこと。

 自分の感情が、出ている証。

 泣いてもいい。

 


 僕も泣く。

 でも、泣いたときはほっておいてほしい。

 その言葉を理解してほしい。

 泣かれて困るのなら、言うことを聞いてほしい。



 だからね。


 僕は、泣いた日々を忘れない。

読んでいただき、ありがとうございます。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ