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叛逆の牙~この腐った世界を再生する~  作者: 寝蛇&書込監視保安委員長
8/8

亜人は進化する!

担当:書込監視保安委員長

「回復に力を使っているときは、時を止めれるんですね。」


 そうイアクロは言った。ただ、イアクロは下位の亜人である。

 吸血鬼が太陽だとすると、メドゥーサはせいぜい地球の大きさといった程度であろう。

 ましてや、祖母がメドゥーサで、他は混血の亜人など月のような大きさと言ってもいい。近づくだけで飲み込まれてしまうのを、ただ見ているだけの存在。そういう立ち位置がごくごく自然である。


 では、なぜ時の止まった世界で動けるのか。


 答えは、ノインが加減したからである。

 否、力を使えなかったからである。


 亜人には、吸血鬼のように上位で強い亜人から、メドゥーサのように、弱い亜人までいるが、「人間」ではないという部分は共通する。

 そして、亜人は人間に長い間虐げられ、奴隷のように扱われてきた。


 その結果、亜人は人間を殺すために進化した。

 親の代ではなすすべなく殺された。

 子の代では傷をつけたが殺された。

 孫の代では腕を失わせたが殺された。

 ひ孫の代では、瀕死まで追い詰めたが、殺された。

 そして、ついに1対1では殺されなくなった。


 だが、人間は数が多い。だから、物量で殺される。


 また、人間は知恵をつけた。先の男のように。亜人をだまし、殺したり、奴隷にしたりしてきた。


 さらに負けないように、亜人は対人間の力をつけた。


 その結果、亜人は人間に効果的な魔法を生み出し、人間は亜人に対抗する手段を生み出した。


 だから、亜人同士での魔法はあまり効果がない。ノインが時を止めても、一介のクオーターであるイアクロが動けるくらいに。

 傷があったというのも関係があるが、これぐらいなら治るらしい。さすが吸血鬼だ。



 数分もしたら、ノインの傷が癒えた。


 そこで、ノインが言う。

「ここを離れましょう。どこか、安全なところへ。」

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