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叛逆の牙~この腐った世界を再生する~  作者: 寝蛇&書込監視保安委員長
2/8

メドゥーサ

担当:書込監視保安委員長

だがその刃は、届かなかった。向けられた刃を、視線を、呼吸さえも、すべてを、一人の男はとめた。


すべての物が、者たちが凍り付いたように動かない。ただ静寂な世界で動けるのは、彼と、吸血鬼二人だけだった。

だが、二人は動けない。体は動くが動けないのだ。


彼は何をしたのか。味方なのか。敵なのか。そもそもだれなのか。そんな疑問は次々とうかんでくる。だが、声には出せない。

どうなってしまうのかわからないから。


あまりの恐怖に声を出せなくなってしまった。


あたりには沈黙が続く。十数分にも思える一瞬が過ぎていく。

その世界で、まず口を開いたのは周りの世界をとめた彼だった。


「はじめまして。吸血鬼の姫君とその母君、かな。」


彼の声は、凍り付いた空気を少しだけあたたかくした。


そして、母親は答える。


「ええ、私たちは吸血鬼ですが。あなたはいったい?」


「おっと自己紹介がまだでしたね。私は、メドゥーサの子供です。蛇を体に司る、亜人といえばわかるでしょうか?。」


さらに彼は語る。


「名前は、忘れました。ずっと牢獄に捕らえられていたもので。

でも、1096番とか呼ばれていましたね。通し番号のようなものですが。」


「私のことは、どうとでもお呼びください。もう会うこともないでしょうから。」


そういって去ろうとする。だが、


「イアクロ。それがあなたの名前。数字から考えたのだけど、どうかな。」


と娘が呟いた。 1がイ、9がク、6がロで、0は思いつかなかったのだろうか。 これまでしゃべっていなかったが、やっと緊張がとけたらしい。去ろうとする彼の背中に、話しかける。

ただ、彼に名前を与えた娘は、まだこれでおわらないらしい。


「一緒に、いよう。三人で。」

子供の口調じゃ無いってw

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