二章 完全にやり過ぎた·····
前回のあらすじ
一回戦始め!!!
『試合開始!!!』
試合開始の合図とともに俺は地面に向かって剣を振り下ろした!
本気の本気。もう世界を破壊してやろうかと思うぐらいの本気で地面を剣で突き刺す。
師匠の極度の筋トレと身体強化の訓練の効果もあってか朝硬い地面が割れた。しかし、これでは勇者の体制は崩せない。だから、
「【振動魔法】!!!」
【振動魔法】とはその名の通り、射程範囲内の物質を振動させる魔法だ。
今回は砕いた床の中を振動させた。
直後、地面が揺れた。
いや、揺らした。
「な、何だよ、これぇ!」
勇者の体制が崩れた!
今だ!
「死ねぇぇぇぇ!!!」
剣を構えて超全力で突貫する。
「く、くそ!俺は勇者だぞ!お前ら如きに負けるわけないだろ!聖円陣!」
「甘ぇぇぇ!!!」
その程度の光で俺を止められると思っているのか!くくく、滑稽だ!
「たたたす、助けて!!!」
「構うかぁ!!!くたばれぇぇぇぇぇ!!!」
そして、そのまま勇者に突貫!·····する訳が無い。したら殺しちゃうからな。
寸止めです剣を止める。すると勇者は地面に崩れ落ちた。無様に失禁しながらだ。そこで、俺は勝ち誇ったかのように相手校の選手に向かって、叫んだ!
「ヒャッハー!何が勇者だ、雑魚どもが!!!出直して来い!」
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結果から言おう。
完全にやりすぎた·····。
いや、相手に容赦しない様にちょっとスパルタに教育しただけなんだよ?実際、バーサーカーになったのはカルマだけだし。
他の子達はちょっと俺に対して恐怖抱くようになっただけなんだよ?でもさ、まさかあの温厚で優しいガルムが戦闘に入るとバーサーカーになるほど変わっちゃうなんて思わないじゃん?
うん、これは絶対俺の影響じゃない····。うん、そうに違いない!いや、そうであってくれ!
「何で、あんなに変わっちゃったんだろうな?」
「絶対、ご主人様の影響ですよね?」
白夜に聞いてみるも俺のせいだと言われた。
おかしいなぁ?ちょっと、スパルタに教育しただけなんだけどなあ?
「なあ、ギルムは何でだと思う?」
「絶対、先生のせいだと思いますよ?まあ、元々カルマは切れるとああなる癖がありますけど、戦闘に入るとあの状態になるなんて、今まではなかった訳ですし」
『しょ、勝者は何と勇者様ではなく、何と!カルマ選手だ~!!!』
「先生~。勝ったよ~」
バーサーカーモードが終わり、こちらに笑顔で帰ってくるカルマ。その笑顔にはさっきの戦闘狂の面影は全くない。
うん、俺のせいじゃない!ギルムも元々切れたらああなるって言ってたし、大丈夫だ!
ととと取り敢えず、今は一勝を素直に喜ぼう!
俺のせいじゃ無いと信じて!
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Q.カルムがバーサーカーになったことについてどう思いますか?
零「お、俺は、悪くねぇ!!!」




