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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

旦那様は、優しい方です

作者: どんC
掲載日:2018/03/17

 旦那様は、優しい方です。


「僕たちは、政略結婚だ。だから君も好きな人を作ってもいいんだよ」


 結婚式のその夜。

 二人だけの寝室でそうおしゃると、エリセード王妃の元へ行かれました。

 王妃様の胸には紫真珠の首飾り。

 旦那様は、エリセード王妃の取り巻きの一人です。

 王妃様には五人もの権力者の取り巻きがいます。


 旦那様は、優しい方です。

 夜会に行くと。

 一曲だけ私と踊ってくださいます。


「疲れただろう」


 そうおっしやると私にジュースを渡し椅子に座らせてくださいます。

 そして美しいエリセード王妃とダンスをしに行かれます。

 旦那様とエリセード王妃さはとても美しく。

【太陽神】と【月の女神】のようだと皆様おっしゃっております。

 旦那様と踊っているのはエリセード王妃で元男爵令嬢だったそうです。

 私と同じ令嬢なのに随分違います。

 かたや【月の女神】と称えられ、かたや【ドクダミ草】と蔑まれます。


 旦那様は、優しい方です。


「都の空気は君に合わないだろ。」


 そう言って私を辺境の別荘に連れて来て下さいました。

 直ぐ隣には【魔の国】が、あります。

 別荘の近くに湖がありとっても綺麗です。

 魚釣りやボート遊びもできます。

 別荘の庭にハーブを植えたり野菜を育てたり出来ます。

 周りは静かです。

 旦那様の乳母と護衛の老騎士と代々使えている執事と老犬で楽しく暮らしています。


 旦那様は、優しい方です。


 私の従姉妹アニタは、ボイアロ王太子の婚約者でした。

【月の女神】と称えられる、エリセード男爵令嬢に奪われました。

 前王と前王妃様が、亡くなりました。(噂では王太子が殺したと言われます)

 アニタ姉様はエリセード男爵令嬢を虐めた罪で僻地の修道院に入れられました。

 その途中で強盗に襲われ死亡と言うのが王と男爵令嬢の計画でした。


 旦那様は、優しい方です。


 殺されかけたアニタ姉様を救い出し【魔の国】に逃がしてくれました。


 旦那様は、優しい方です。


 都でクーデターが、起こり悪いボイアロ王とエリセード王妃は、処刑されました。

 私達が住んでいた貴族街も焼けてしまいました。

 足の悪い私なら逃げ遅れて死んでしまったでしょう。

 私は、大火を見ると動けなくなるからです。

 王位を継いだのは、第三王子でした。

 アニタ姉様は第三王子と結婚しました。

 ボイアロ王とエリセード王妃の悪政から人々は解放されました。


 旦那様は、優しい方です。


 悪い王と王妃を殺し元の美しい国にしてくれました。


 旦那様は、ひどい方です。


 国を滅ぼされた復讐を終え後は、死ぬだけと毒をあおったのに。


 助けるなんて!!


 一緒に生きていこうとおっしやるなんて!!


 私は、小国の姫でした。

 国には、国宝の紫真珠の首飾りがありました。

 代々王妃だけが身に付けるのを許されるのです。

 あろうことか、エリセード王妃が紫真珠の首飾りを欲しがったのです。

 ボイアロ王は、戦争を起こし紫真珠を奪いました。

 両親や一族郎党皆殺しにされ。

 城や王都に火が放たれ。

 焼き殺されそうになった私を救い出し、【魔の国】に匿ってくれてたのは旦那様です。


 そんな私を妻にしてくださいました。


 外交官を装い、エリセード王妃に近づき情報を得て。

 反ボイアロ王の第三王子と結託しクーデターをお越し。

 私の復讐を果たして下さいました。

 旦那様は、私の首に紫真珠の首飾りをかけてくださいました。

 ああ…滅ぼされた我が祖国の国宝。


「今度こそ本当の、私の王妃になってくれ」


 私は泣きながら、頷きました。


 そうして私は、【魔の国】の王妃になりました。




                                 ~ Fin ~ 






※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


2018/3/13 『小説家になろう』 どんC


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



★グラシアス・エスビビル

元小国の姫。国を滅ぼされた。モリスに助けられる。


★モリス・エスビビル

グラシアスの為に国を滅ぼし紫真珠の首飾りを取り返してくれた。

魔の国の王。


★ボイアロ王

エリセードの為に小国を滅ぼし紫真珠の首飾りを奪う。


★エリセード王妃

月の女神と言われ美貌。我儘。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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