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魔術剣姫と偽りの俺  作者: 敗無 綾人
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騒がしい朝

主人公最強を書きたくて投稿しました。

魔法というのに憧れがあったので舞台は魔術が普通に使えるような設定に。

拙い文ですが、よろしくお願いします

ーーーー魔術。それは誰もが一度憧れる夢のような力。


だがここ、王都ミラドでは、生まれつき何かしらの魔術の素質を持った赤子が生まれてくる。

王都ミラドでは国の政治により、素質を持った者、いわば魔術師のその見習いを育成するため、魔術師育成学園に行くことが義務付けられている。



これは、王都ミラドで生まれ育った、魔術の素質ゼロの少年の学園生活と魔術師になるための道を描いた物語ーーー。












ーーーーー鳴り響く鐘の音。

「すぅ......はぁ......んん......?」

(朝からやかましいなぁ......こっちは寝てるんだよ......いや、ちょっと待て。今日って何日だ?4月6日か......)


「って、安堵してる場合じゃねええええええ!! 今日は魔術学園の入学式じゃねえか!! おい危機感をもて俺!!」


ーーー鐘の音、そう。すなわち目覚まし時計。

ユーリは寝坊した。入学初日から。

慌てて寝癖を直し、真新しい学園の制服を着て、パンを口にくわえて家を出る。

(急げ急げ......!)




「ふぅ......。なんとか間に合ったな......」

ファルシム。聳え立つお城のような造りが特徴の大規模な魔術師育成学園だ。

ユーリはここに入学する。


「てか、なんで俺がこんなところに......俺はもう魔術師になるのは諦めてるのに」

そんなことを一人呟きながら、集会が行われている体育館に向かった。



真新しい制服に包まれた大勢の新入生が整列している。元気があって魔術師になる覚悟をもった面構えだ。

(へぇ......結構いるもんだな)


「ねぇ!あなた名前は?私はテレシア!テレシア・アルレシア!私たち同じクラスだから、良ければお友達になりましょう!」


髪の毛は、綺麗なピンク色のロングで見た感じ明らかにお嬢様。いや、実際お嬢様なんだろう。顔立ちも良くどこか品のある女性だ。


「あぁ......えっと、俺の名前はユーリです。ユーリ・フォルナーク」

(うわぁ......入学式早々かなりすごいお友達ができたぞ......)


「へぇー!ユーリって言うのね!あと敬語はやめてね。これから一緒のクラスで学んでいく仲間なんだからっ。これからよろしくね、ユーリ」

おいおい、なに会話の最後にウインクなんかして。普通の男なら一目惚れしてたぞ。結構可愛らしいのに。


「あ、うん。よろしくね、テレシア」


他にも得意なことや好きな食べ物など色々なことを聞かれている内に、学園長のスピーチが終わったみたいだ。


(さてと、ようやく集会も終わったしテレシアと教室に向かうか。ちょっとドキドキしてきたな)


「ねぇねぇユーリ!教室に行く前にちょっとこの学園の中を探検してみない?こーんなに広いんだから何か面白いものもあるわよきっと!」


「確かに面白そうだね。でも、早く行かないと先生に怒られるからちょっとだけだよ。」


「わかってるわかってる!じゃあこっち!」

自然と手を繋いで引いてくるテレシアに、変な意味じゃないとわかってても少しドキッとするユーリ。


「あっちに闘技場ってあるわよ!行きましょう!」


「ちょっと待ってテレシア!そんなに走ったら迷子になるよ」

なんて言葉も聞かずに遠くに走っていくテレシア。迷子にならないと良いが。

そう思いつつ、ユーリもテレシアの後を追いかける。


闘技場の近くにはたくさん部屋がある。とりあえずここから見ていくか。

「確かこっちに行ったよな?」

そう言って手前のドアを開ける

ガチャ。




「…………!?」


そこ居たのはテレシアではなく、透き通るように艶やかな金髪に緋色の綺麗な目をした下着姿の女の子がいた。


ユーリは下着姿の女の子を前に思考停止し硬直する。

そして気付いたのだった。ここは女子更衣室だったのだと。


「あの、えっと......お綺麗ですね!!じゃなくて部屋間違えちゃったみたいで......すみません!!」


「見るなっ......!!!!!!!」

恥ずかしながら慌てて自分の体を隠す女の子。多少なりとも怒ってるのが伝わってくる。

ユーリも慌てて目を手で覆う。


「そ、その、これはなんていうか不可抗力で......どうかこのことは内緒にしてもらえませんか......?何かお詫びしますので......」

何許してもらおうとしてるんだ俺。見てしまったものは仕方がない。ちゃんと罪を償え。


そんなことを思っていると少女がぽつり。


「ーーーー良いぞ......」

ユーリは自分の耳を疑った。まさか本当に許してもらえるなんて!これで大事にはならなくて済みそうだ。


「ーーーーただし、私との勝負に勝ったらだがな」


「あ、はい!わかりました!......って、ええええええええええぇぇぇ!!!????」


入学式当日から騒がしくなりそうだ。

読んでいただきありがとうございます。

次回はユーリと少女の勝負です。

はたして、ユーリの運命は!?

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