落ちこぼれたちの逆転談7
修行から五時間。俺は目まぐるしい成長をとげ、すでにジャンプで五メートルの高さまで跳ぶことができるようになっていた。
「虎、お主才能あるのぅ。さて、一回走ってみぃ、ジャンプの意識を前にかけるイメージじゃ」
「わかりました」
前に強く血流を早くするイメージ!!!
っっっ!!ドガァアン!!
「ってててて、制御ができない...」
「じゃろうな、力を発動することまでは意外と簡単なんじゃ、しかしその力を制御することが最も大変となるのじゃ、力の制御ができなければ速く走ることも、力強いパンチを打つこともできん。
これからは、力を制御する修行じゃ」
そういって師匠はたくさんのかかしを持ってきた。
「このかかしを蹴りの風だけで倒す修行じゃ、力が強すぎればかかしは壊れてしまうし、弱すぎると倒れん。これを倒せるようになれば力をある程度制御することができているじゃろう」
「はい!」
言われてやってみる、制御するイメージ、抑えろ、抑えろ、そして放つ!
しかしかかしは倒れない。
「まぁまだこんなもんじゃろ、長く頑張れ、そうじゃ、レベルをもう一回みておくか」
"能力レベル:12"
っっっやった!!
能力レベルが上がってる!
「制御できるようになったときにレベルは格段に上がるんじゃ、そのかわり、制御はとても難しいぞい」
師匠を信じ、修行を続けよう!
眠利虎:能力レベル:12
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