落ちこぼれたちの逆転談4
学校では、体育祭に向けての準備が行われていた。体育祭とはいっても、眠利虎が通うこの学校は、全国に支部を持つ超大規模な能力強化専門学校であり、体育祭は、学校で一位になったクラスは、全国の学校と戦うという全国規模の体育祭で、その強さで学校の品位が出てしまうため、毎年学校は、体育祭にとても力を入れる。
「先生!虎はどうしたんですか?」
私は先生に聞く。学校休まないことだけが取り柄だった虎が4日も学校を休むなんておかしすぎる。
「虎くんはーすこーし事情があってしばらくお休みだヨーン」
一体どうしたのだろう。連絡も繋がらないし、こんなこと今までなかったのに...
「そんなことより、泉さーん。体育祭で何の競技に出るかきめましたーか?」
「修と虎と三人戦に出ます。」
「了解したでーす。体育祭頑張りましょー」
いつもの軽い調子で言い残し先生は消えた。
虎...一体どこにいるの?
その頃虎はまだ湖の周りを走っていた。
「くそっ...はぁはぁ、駄目だ長すぎる。こんなの走りきれねぇよ」
虎はまだ、200キロ程度のところを走っていた。
くそ、長すぎる。でも、こんなところで諦めていたら強くなんかなれない。走るしかない、後3日、1日100キロずつ走ってやる!
走り始めたときに心なしか感じた、足の筋肉が異様な成長を遂げていることを。虎の体は細胞活性能力により、筋肉すらも細胞活性させ、成長を著しくすることができた。
成果がでてる...!本当に強くなれるのか...やってやる、やってやるぞ!俺は強くなってA組の奴等すらも見返してやるんだ。
"眠利虎:能力レベル:3"
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