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孤独

あーあ、涙くんと別れたものの薬返してもらってないや……。

今手元にあるのは、合計30錠。


これで1週間から10日分。

私の場合3日、多ければ5日で飲み干す。



「……病院行くか……いや、やだな……。」

病院に行っても先生は薬を増やしてくれない。


『これ以上増やすと君の体にも影響があるんだよ?』

毎回言われる……私なんて正直どうなってもいい。


好きな人にも嫌われて、同じクラスに友達も居なくて……。



涙くんが隣に居なければもう誰も私に話しかけようともしない。



これでよかったんだ。これで、涙くんは開放される。

きっと瑠璃ちゃんからも付きまとわれないだろう。



「……はぁ……。」


結局……あの後薬を1度も飲んでいない。

飲もうとすると涙くんの笑顔が、辛そうな顔が、頭に浮かんで……体が動かなくなる。



でも……もう無関係。私がどうなろうが、涙くんには関係ない……はず。

なのに薬は飲めない。飲みたくない。



「……………。」


私は机に突っ伏しながらぼーっとしていた。

最初から誰にも関わらなければ良かった。



ぶっちゃけ考えたのは両親のところに戻ると前の学校行くことになる。

でも、行きたくない。いじめられるくらいならここで1人の方がいい。



「……………。」

ノートをぐしゃっと掴んだ。





今更ながら、久々だったからリスカしたところが痛い。

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