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五月雨模様-Final-

作者: 高木さゆな
掲載日:2015/02/11

ナリ「五月雨!久々の出番だぞ、早くしろよ。」


五月「え!?ちょっと待って!まだおしるこ食べてる…!」


ナリ「なんで2月におしるこ食ってんだよ!?アホか!!」


五月「ぁぁぁあと1分!!着替えるから!!」


ナリ「まさかのまだパジャマ!?」


五月「それじゃあ本編へGO!」


ナリ「おまっ、それは二人で言おうって約束したじゃねえか!!」


五月「あっ、ナリくん!もう尺がないみたいだよ?」


ナリ「は!?嘘だろ!?」


五月「それじゃあせーのっ」


「[五月雨模様-Final-]!!」


五月「ナリくんの無様な姿をとくとご覧あれ!!」


ナリ「!!!?」

3月某日、桜雨の降り注ぐなか、とある高等学校では、卒業式が行われていた。


「ナリぃぃ!!!!」

突如聞こえてきた声に気づき、オレ、ユキナリは振り向いた。

後ろからは、こちらへ走ってくる幼なじみのレイが見えた。

レイはそのままオレに飛びついた。

「うわぁぁぁナリぃぃ!!」

すがり付いて泣くレイの頭を軽く撫で、「あぁーはいはい…。」と呟きながら、引き剥がした。

「うぅ…。」

レイは目を両手でゴシゴシと擦った。


時は流れ、高校3年生になったオレは、今日この学校を卒業する。

「ナーリーくーんっっ!」

またも後ろから名前を呼ばれた。

だが、振り向かなくても誰かなんてわかっている。

オレはため息をつきながら振り向いた。

「五月雨…。」

そこにいたのは、もちろん五月雨だ。

「えへへーっ来ちゃったぁ。」

五月雨は軽く手を振って、照れたように小さく笑った。


それを見ていたレイは、オレの後ろから五月雨を覗きこんだ。

「えぇー?誰?」

「あぁーえとー、オレの友達…?」

オレは適当にごまかしてみた。案の定、レイは興味が無かったのか、「ふーん」と言って五月雨から目をそらした。

そんな五月雨はオレの言葉に「とも…だち…。」と涙目になっていたが、気にしないふりをした。



「あれれーナリにレイくんだぁー。」

「おっ、レイナリだ!」

またもどこからか声が聞こえた。

 そこに、新たに現れたのは、同じく3年生|(にしては少しいや、かなり小柄)のイビトとイチヤだ。

そんなイビトは、オレの隣にいる五月雨をまじまじと見た。

「…ナリの彼女?」

「違う!!」

イビトは「怪しいなぁー」という目で、オレの顔を覗きこんだ。

そんななか五月雨は、やはり涙目で「もう彼女でいいよ…?」と呟いていた。


「ナリぃぃぃ!!成長したなぁぁ!!」

そんな五月雨に気づかなかったのか、無視したのか、イビトはオレの髪を両手でわしわしと撫でた。

「ナリぃぃぃぃっっ!!」

それに便乗して、イチヤもオレの髪を撫でた。

「うぉぉぉ!?やめろぉぉ!!」

オレは二人の手を振り払った。

そんなオレの隣で、五月雨がクスクスと笑っていた。



「いやー、楽しかったなぁー。」

歩道の真ん中で、五月雨はクルッと一回転して言った。

「ナリくん、友達いたんだねー!」

さらっと失礼すぎることまで言って。


夕暮れ道、五月雨は夕日に背を向けながら、オレの少し前を歩いていた。

そんな五月雨の背中が、夕焼けで真っ赤に染まっていた。

眩しくて、直視出来ないほどに。


「私さぁ、今、すっごく嬉しいんだぁ。」

五月雨は、振り替えることなく言う。


「昔みたいに、ナリくんと一緒にいられて、ホントに幸せだよ。」


いい終えると、振り替えって、ニコッと笑った。

その笑顔が、夕焼けよりも眩しくて、思わず目をそらした。


オレは無意識に、一人じゃなくてよかったと感じた。

高校の仲間と、五月雨と一緒にいられることが、何より幸せだった。


そんな夕暮れ道、誰にも届かないほどの声で呟いた。




「ありがとう。」





―おまけ舞台裏―

『出番のないユキア先輩』



キア「おいコラ、ナリ!なんでホントにオレの出番ないんだよ!!」


ナリ「いやいや、オレらの卒業式なんだから、ユキア先輩なんていても邪魔なだけですよ。」


キア「誰が邪魔だテメェ!?」


ナリ「作者いわく「ユキアとかめんどいし邪魔だからいらないよね!(ニッコリ」らしいです。」


キア「ぉぉおおお!!!?」


ナリ「だからユキア先輩はいらないんですよ。はやく帰ってください。」


キア「テメェ…こうなったら意地でも帰んねぇかんな!!」


ナリ「えっ…そんなにオレと一緒にいたいんですか…?」


キア「はぁぁぁ!?違うからな!!」


ナリ「いや、だから帰ってくださいって。」

SIYのみなさん

ユキナリは卒業します。

1年生組、なんかよくわからないけどごめんなさい。

(おまけ番外編はユキア本人の希望です。)


1年2か月、ありがとう!

残り1か月だけど、なんか…

がんばります!(?)



Thank you for

イオリ

イチヤ

イビト

ツグル

ヒエイ

ユーア

ユキア

ロミ

レイ

(50音順)


from ユキナリ



We are SIY

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