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第三話 順の提案

午前授業も終わって給食の時間。

いくら朝飯をしっかり食ってても午前授業に体育があれば当然腹は減る。



ちなみに給食班はこの間の席替えで決まった。

順とは前後の席で同じ班。守とはびっくりするぐらい離れたけど。



「なぁ、隼人ー。読書感想文の本決めたか?」

「んー、夏休みの宿題だろ?お前気が早いな。」

そう言いながら、味噌汁を啜る。

あー、いつもながら美味しい味噌汁だ。給食のおばさんに作り方を聞きたい所だ。



「えー、そうか?もう一週間切ったんだぜ?」

あぁ、そうか。もう一週間前に迫ったんだな。

全然気にしてなかったから、もっと先なもんだと思ってた。



「順はまたいつもの本だろ?」

「当たり前だろ。」

順は小学校の頃から、読書感想文といえば『ぼくらの七日間戦争』という少し古いが結構有名な本で毎回書く。

それで佳作とか賞を取ったりしてるから、俺達の学年であれを読んでる奴はかなり多いと思う。

実際俺も読んだ事がある。あれはかなりおもしろいと思う。

教師に不満どころか大人に不満を抱いてるんだ。そりゃ、おもしろいと思う。




「なーなー、俺達も中一じゃん?」

「そうだな。」

今更何を言ってるんだよ。

そう思いつつ素っ気なく返事をする。



「俺達、菊池達と同い年だぜ?」

「そうだな・・・、ってお前まさか・・・。」

順がにやりと笑う。こういう顔をする時の順はすごくいいことかめちゃくちゃ悪いことのどっちかだ。



「そのまさかだと思うぞ。」

順、今回はめちゃくちゃいい提案だ。

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