03.Il mondo è assurdo sempre
三月兎にイカレ帽子屋の狂ったティーパーティにアリスは…
「お嬢さん、どうしたのかね?おいしいお茶においしいオヤツもある。なのに何故そんなにも不機嫌なのだ?」
「そうね…無理やり拉致られて、変なティーパーティに招待されて、逃げることはできないうえに隣を見れば砂糖たっぷりで溶けきってないお茶…こんな状態でニコニコできる奴がいるならソイツは聖人君子よ!?」
「え~?砂糖はいっぱいの方がおいしいじゃん♪猫ちんもそのほうがいいって言ってたもん☆」
うえっ…キモイ…もうこんなの紅茶とは言えないと思うのは私だけだろうか…
「ふむ…確かに三月うさぎのは吐き気がするほど気持ち悪いが慣れればなんてことはない。」
そう言って帽子屋は紅茶を一口飲んだ。
「もぅ~イカレ野郎の分際でボクの崇高なるお茶を気持ち悪いとか言わないでよね~。君のドぎつい服のセンスよりは気持ち悪くないしww」
た…確かに…。帽子屋の服は白地にトランプのマークを振りまいたような感じで、しかも全て金色の糸で縫ってある…顔はいいのにセンスが悪い…いわゆる残念なイケメンだ…。
「貴様…私のセンスを侮辱したな…!!!」
そういって帽子屋は持っていたステッキを振り上げた。すると太陽の光を受け、輝いたと思ったら、それはいきなり剣になっていた。
「悪い?本当のことをいったまでじゃないかwwねぇ?アリス??」
いきなり話をふられ、私は、
「えっ!?ま…まぁそうね…」
本当のことだし…と、思わず頷いてしまった。
「お前!!…?…アリスだと?・・・」
「え?えぇ…」
帽子屋は驚いて剣もといステッキを落とした。
そして私に近寄ってくると、いきなり手の甲にキスをしてきた。
…え?な…なぜに!?いきなり!?出会ってまだ間もないのに…!?!?!?!?!?!?
私は考えすぎて頭がパンクした
瞬間、目の前が真っ暗になった…