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ラクトガールの開く時

 マリアの祝福により結婚の誓いを行った拓人。

 三人の嫁を娶った彼は、今後の生活をどうするか、彼女たちと話し合った。


 その結果、近いうちにマリアが家を建てるから、その時にみんなでそこへ住むことが決まる。


 それまでは、このマンションで暮らし、マリアとホンシアはここへ通うらしい。

 とりあえず今日はこのまま解散し、荷物の運び込みなどは後日ということで話はまとまった。


 玄関まで二人を見送ったあと、部屋に残されたアマテラスと拓人は、先ほどまでの騒動がひと段落したことに、大きく息を吐いた。



 アマテラスは、なんとなく落ち着かない気分で、隣に座る拓人を眺めていた。

 ついさっきまで『大切な友達』で、この部屋で一緒に暮らす『同居人』だった人が、今は自分の『夫』として隣にいる。


「えへへ」


 そのことが不思議で、なんだか嬉しくて、つい彼の背中を何度もペシペシ叩いてしまった。


「……なんだよ」


 困惑した顔でこちらを咎めるけど、叩く手を握って止めたりはしない。

 相変わらず私へ触ることに抵抗があるようだ。


 この調子で、夫婦としての生活が出来るのだろうか?


「ねぇ拓人、ちゃんと子供の作り方、知ってる?」


 思わず聞いてしまう。

 私は昔、父が母や村中の女性としているのをよく見かけていたから知っている。


 でも、拓人はあんまり知らない気がする。

 そういった知識を集めてる様子もなかった。


「……知ってる」


 拓人はぶっきらぼうに返事を返す。


 あ、これあんまり知らないヤツだ。

 眉間の皺が、自信のなさを物語っている。


 これはお姉さんとして、ちゃんと教えてあげないといけない。

 

 恥ずかしいことではない。

 人を増やすため、当たり前に行われる営みだ。

 

 誰もがすることだし、父もみんなとしていた。

 

 私自身は、神として祀られてたからしなかったが、子作りをする父の動きを観る機会も多かった。

 

 何より、昔は村で行われる出産のお手伝いが、私の一番重要なお役目だった。

 性に関する知識は豊富と言っても良いだろう。


「まあ、知らなくても、私がちゃんと教えてあげるから、安心してね」


 新婚早々、お姉さんとしての頼もしさを見せてあげよう。


「え……?アマテって経験あるの?」


 なんだか驚いた顔で聞いてくるのが可愛い。

 きっと自分より性知識がないとでも思っていたのだろう。


「これでも、何十人も経験してるし、女神様って呼ばれてたんだから!」


 村で生まれる赤子たちを取り上げて、母子共に危なかったら私の血や肉で回復させる。

 そのおかげで、私が村にいる間は死産がほとんど無かった。

 そして私はあの村で、健康と安産の神として長く(まつ)られていたのだ。


「出産のことなら任せて!」


 胸を叩いてブルンッと揺らす。

 この無駄に大きなおっぱいも、授乳の時には役に立ってくれるだろう。


 でも、出来れば無痛分娩というのがいいな。

 あんまり痛いの、無理。


 というか、出産の時にたくさん血が出るの、無理だなぁ。

 昔は大丈夫だったけど、今はあんまり血とか見たくない。

 幸江たちに相談して、良いお医者さんを紹介してもらおう。


 とにかくまずは子供を作らなきゃ。

 

 

 さっき拓人が言ってくれたプロポーズ。


 すごく嬉しかった。

 私を想う気持ちで包んでくれるような、温もりのある言葉をくれたから。


 ずっと抱いていた不安を、綺麗さっぱり吹き飛ばしてくれた。

 

 まだ、恋がどういうものかもハッキリとはわからない。

 だけど、拓人とずっと一緒にいたいという気持ちは本当だ。

 

 なら、これが恋でも愛でもどっちでもいい。

 大切なのは、この先も彼と永遠に過ごすこと。

 そしてお互いが支え合うことなのだから。


 そのためには、子作りだって一緒に頑張ろうと思えた。


「拓人、あっちの部屋に行こっか?お布団に寝てくれる?」


 私の寝室を指差し、横になることを促す。


「え……?もうするの?」


「するよ、赤ちゃん作らなきゃ」


 じゃなきゃ結婚する意味がないじゃないか。

 二人で一緒にいるだけなら、特に結婚なんてしなくてもいいと思う。

 

 というか、正直結婚がなんなのかもよく分かっていない。


 私が生きていた時代にはそんな制度無かったし、洞窟を出てからの四十年も、ネットや漫画の知識でしか知らない関係だった。

 なにせ、周囲に結婚している人が一人もいないのだから。

 

 力ある益荒男(ますらお)に女が集まるのは当然だし、女に子が出来れば皆で育てればいいだけ。

 子供を母親のワンオペで育てるとか、私には絶対無理だと思う。

 

 生まれた子供は姉妹で協力して育てるし、父にも手伝ってもらう予定。

 雪乃たちの子とも近い年で生まれることになるだろう。

 なら、お互い協力して育てていきたい。

 

 楽しみだな、拓人との赤ちゃん。


「あ、そうだ、ワカメ用意しなきゃ」


「え……?ワカメ?」


 そんなの常識なのに、やっぱり拓人は何も知らない。

 冷蔵庫を探したが、そういえば昨日の晩にお味噌汁で使い切ってしまった。

 

 仕方ない。

 ワカメは無しで頑張ろう。


「じゃあ、仰向けになって、棒を出して待っててね」


 父は自身の棒を女性の穴に入れていた。

 アレを真似すれば良いだけ。


 拓人は布団の上で、素直にズボンを下ろして待っている。

 

 良い子だ。

 ちゃんと棒を大きくしていた。


 私はジャージのズボンを少しだけ下ろして、彼に跨り、棒を穴に当てがった。


「それじゃ、いくよ」


 こういうのは勢いが必要だ。

 

 躊躇しちゃうと無理になる。

 ワカメも無いし、思いっきり勢い付けて入れないと、ちゃんと入らないかもしれない。

 

「せーの!…………ィピャヤアァァ!!」


 待って!無理!むりむり!痛い!裂けた!絶対!


 こんなに痛いなんて聞いてない!


 血が出たよ!出たって!これ!ぬるぬるしてるもの!

 ワカメ使ってないのに!


「拓人っ……絶対に動かないでね……」


 必死の形相で、彼に告げる。

 だけど、私の下にいる拓人は、顔を真っ赤にさせて首を振った。


「すまんアマテ……もう……無理かも……」


 下腹部に痛みが走る。

 私の中にある拓人の棒が膨らんでいた。


「ばか!痛いから大きくしないで!」


 少したりとも動けない状況で、爆発しそうに棒が膨らむのを感じていた。


「あ……でちゃう」


 何が!?

 そんな単語すら出せないのに、拓人の棒が弾けた。


「痛っ……たいっ!無理いぃぃ!ばかぁ!」


 腹の中に熱いマグマが流れ込んで来たような痛み。

 熱が裂傷をなぞりながら、破瓜の血と混じり中に溜まり出す。


「ご、ごめん!我慢できなくて!」


 額に汗を浮かべながら謝る拓人を、涙目で睨んでいた。


「ど、どどどどうすればいい?」


 拓人の問いに対する答えは、棒を抜くというのが正解なんだろう。

 

 だけど、私には超回復の能力がある。


 たとえ股が裂けようが、おそらくすぐに回復してしまう。

 そして、次もまた同じ痛みを味合わなければならなくなる。

 

 ならばいっそ、棒が入った形で穴を固定させた方が良いと思えた。


 もし、今回子供が出来なければ、またしなくてはならないのだ。

 でも、この痛みを知ってしまったら、さっきみたいには気軽に棒を入れられないだろう。


「拓人……このままもう一回大きくして」


 涙をひと粒、彼の頬に落としてお願いする。


「え……?続けるの?」


「……続けるの!あと十二時間は繋がっといて!」


 今までの自分の経験上、半日くらい穴が広がったままなら、それで固定されるだろう。

 だから、拓人には頑張って貰うしかない。


「大きくするのに必要なこと、なんでもしてあげるから!」


 さっきは恥ずかしかったから、出来るだけなにも見せないように事へ及んだけど、そんなこと言ってられない。

 恥ずかしいことでも応えよう。


「あ、あの、おっぱい……」


 言葉が終わらないうちに、勢いよくシャツを捲り上げる。

 拓人が私のおっぱいが好きなことなんて知っていた。

 

 彼の視界に揺れる乳房が現れた瞬間、棒が膨らんで再び鋭い痛みが走る。


「無理ぃ……痛いよう……」


 涙をポロポロ溢しながら呟くと、拓人が眉を必死に寄せて、目を細めていた。


「す、すまん……でも、揺らさないでくれ……」


 しゃくり上げるたびに揺れる乳房に、彼の視線が釘付けとなっている。


 私の望み通り、彼の棒が膨れ上がる。

 でも、このままだとまた爆発してしまいそうだった。


「また出そうになってないっ!?」


「……なってる!あっ!ごめんっ!」


 予想してなかった膨張と発射は、私の傷を痛めつける。


「痛いってば!もう!馬鹿ぁ!」


 二度目だというのに止まらない体液は、穴を余計に膨らませ、痛みを強める。


 小さくなっていく棒と穴の隙間から、液体が漏れ出るのを感じていた。

 もちろん怖くてそんな場面は見れない。


「なんか!アマテからピンクの液が出てきたぁ!」


 拓人が焦りながら叫ぶ。


「そういうこと言わないで!生々しくなるから無理!」


 情緒も感動もあったもんじゃない。

 

 父はもっと相手を夢中にさせていた。

 それこそ女の人が失神するほどに。


 きっとお互いに経験が足りていないのだろう。

 もっとちゃんと調べればよかった。


「とにかく、今は、棒をおっきくさせたまま耐えて……」


 お願いだから。


「わ、わかった……」


 先ほどよりも痛みがマシにはなってきている。

 後は、再び穴が塞がらないように、棒で栓をしておけばいいだけだ。


 私は彼の上に乗って、胸をはだけたまま、その体にもたれかかる。

 考えてみたら、背中にくっついたことはあっても、胸に抱きついた記憶はない。


 拓人の体は細く見えていたが、実際触れてみると鍛え抜かれてゴツゴツしていた。

 思わず指で体をなぞると、また棒が大きくなってきた。

 

「……す、すまん、なんか気持ちよくて」


 その言葉を聞いて、初めて余裕が出てきた。


「おっきくしてくれないと困るから、いいよ」


 軽い痛みを感じながら、先ほどとは違うぬめりを感じていた。

 きっとワカメの代わりになる粘液が、やっと出始めたのだろう。


「初めてって、こんなに痛いんだね……」


 拓人の胸に頭を乗せて、ため息を吐いた。


「え……?初めてなの?」


 彼が驚きの声と共に、目を見開いた。

 そしてさらに、棒が膨らむ。


「馬鹿!急に大きくしないでっ!」


「だ、だってよう……さっきたくさん経験したって……」


「それはお産の手伝いだよ!子供作る行為は初めてなの!」


 跳ねるようにどんどん大きくなる棒に、痛みよりも圧迫感を感じていた。


「そっか……それ、良かった……かも」


 嬉しそうに笑う拓人を見てると、なんだか無性に腹が立って、ポコポコと色んなところを殴ってしまった。


「馬鹿!アマテ!そんなに動いたらまたっ!アッ……」



 こうして、その後、半日以上行われることとなる、お互い初めての子作り。

 キスすら行われない稚拙な、子供を作るためだけの原始的な性行為は、夜が明けるまで続けられた。


 それにより、アマテラスと拓人は、今まで以上に深い絆を結ぶこととなる。

 

 そして、アマテラスはのちに現代の性行為を知ることとなり、その深さにどっぷりとハマっていく。

 だか、それはまた別の話となるだろう——。

広告の下にある☆☆☆☆☆から、作品の率直な評価をよろしくお願いします。


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