エピソード ネコさんは、世界を救う⁉
「あれ?家の明かりがついてない!お姉ちゃんまだ帰ってないのかな・・でも車はあるから」
ユウキは車を降りて玄関の戸を開けようとしていた。
「ユウキィー」
「わぁ!」
「待ってたよ〜」
「お姉ちゃん・・脅かさないでよ!」
「だって家には猫が・・・」
「えっお姉ちゃんあれから家に入ってないの!」
「・・・・・まぁとにかく部屋に入って猫を何とかして」
ユウキは家に入ると廊下の明かりをつけてリビングへと入って行った。
「あっジョン子ちゃんただいまぁ!寂しくなかった?ご飯食べた?」
『姉のミズキです。なになにユウキのあの態度!完全に猫に支配されてるって感じじゃない!って事は、ここって猫の館・・・!』
「ちょっちょっとお姉ちゃん何持ってるの!」
「何ってユウキ・・・」
ミズキは猫の恐怖のため思わず玄関にあった傘を剣道の竹刀のように構えてユウキの後に続いて部屋に入って来た。
「あっ!ついつい。はははははぁ〜あ」
「・・・・・」
ユウキは食事を終えたジョン子を2階にある弟の部屋(今はジョン子の専用)に連れて行き、ミズキの元に戻って来た。
「ありがとうユウキ・・・ひとまず安心したよ」
「でもお姉ちゃんこれからどうすんの?書店で猫を遠ざける本探すより、猫を好きになる方法をみつけるほうがいいんじゃない!」
「ムリムリ」
ミズキは手先をヒラヒラさせてユウキの提案を否定した。
「じゃあお姉ちゃん引っ越す?」
「なんでそうなんのよ!引っ越すんだったら猫の方でしょ!」
「いやそれだとジョン子が可哀想じゃない」
「いやいやいやいや!ちょっと待ってよ。猫と私だと、猫が大事?」
「まぁ大事とかじやなくて、ジョン子を追い出す事なんでできないって話」
「ふぅ〜。まぁ飼ってる猫を人間の身勝手な考えで野良にするのは確かに最悪だけど・・・。新しい飼いぬぅ・・」
「ダメに決まってるじゃない!新しい飼い主だなんて!まぁ兎に角明日も日中ジョン子のことよろしくね」
ドタドタドタ・・・ドスッ。カリカリカリ。
『姉のミズキです。今日は猫に振り回されたって感じでした。ところで、昨夜は気付かなかったんですけど、どうやら我が家には座敷童子が住み着いているようです。前なにかで見たんです。深夜誰も居ない部屋からドタバタ音がするのは座敷童子の仕業だって!これはこれからいい事がありそうな感じですね。でも暫くはユウキには黙っておこうと思います』




