エピソード ネコさんは、世界を救う⁉️
『姉のミズキです。今この瞬間から今日一日我が家には私と猫しか居ない事を』
「まぁでも、猫がどこに居るのかも分からないし、確か猫ってすごい人見知りだって聞くから・・・多分ユウキが餌やってるから・・私は自分の事だけすればいいよね」
姉のミズキは、再就職する地元企業の制服の準備やなにやら忙しく午前中を過ごしていた。
「ふぅ〜。向こうではなかなか片付け出来なかったら、こっちに全部持って帰ったけどさ、流石にコレだけ要らないものが出て来るともう少しあっちで断捨離しとけばよかったかぁ〜。でも部屋が広くなってよかった!」
「にゃ〜」
「えっ?猫が・・どっどこ?」
ミズキは部屋を見渡すと、先程整理して、部屋の出口に積み重ねた段ボールの上で香箱座りをしてミズキを見つめるジョン子がいた。
「ギャァー。あんたなんでここに居んのよ。あっち行ってよ!シッシッ。わっわたし部屋から出られないじゃ無い」
『姉のミズキです。猫って人見知りじゃ無いんですか?そりゃわたしが片付けの為バタバタしていたから、物音に興味を持つのはわかるけど、でもね、なにも私の部屋まで来る事ないじゃ無い』
「あーもう最悪!どうしよう・・・。なんとか猫を部屋から追い出さないと・・・私トイレにも行けないわ」
ミズキは部屋を見渡し、物差しを見つけると、ジョン子を部屋から追い出そうとツンツンとジョン子のお腹あたりを突いた。
「ニャー」
「ひぃぃぃぃ」
ジョン子はこの家のボスは自分だと言わんばかりに、ミズキを観ながら手(前足)を舐め始めた。猫好きなら分かると思うが、実はネコは緊張している時、毛繕いをして自身を落ち着かせようとしていることがある。
「ちょっと何。なんで前足をにぎにぎしてんのよ!まさか私を引っ掻こうていうんじゃ無いでしょうね」
毛繕いが終わり、再びミズキを観ると伸びをしてそのまま爪研ぎを始めた。
「あぁぁぁなっなにし始めたのよ・・・」
爪研ぎが終わり満足すると、ダンボールを降りて部屋を出て行った。
「うわぁ〜最悪だわ・・・いやでもよかったぁ〜。今のうちにトイレ行って出掛けよ!」
ミズキはダンボールについた爪痕など猫がいなくなった喜びの為全く気にしていなかった。




