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検閲官の日常  作者: ルヴィア・レイ
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ロシア連邦からの亡命希望者

さてDCHC特別区は早速行政局を設立、《ディス香港独立国(DCHK)》と名付けた。その風貌たるや区域は香港とほぼ同じ大きさの範囲に多数の人達が行き来をするのである。国際法上では独立国の定義を満たさないものの東グラスチン領かと言うとディスシティの権力も東グラスチンの権力も及んではいないため《独立主張のある地域》の扱いらしい。DCHKは南部にあるターミナル駅は常に混む。

私が入国希望者のパスポートと入国許可証を見ると《ブルジェニフ、ロシア連邦、51歳、男性、保守主義傾向》と書かれてた。つまり彼は《中年男性入国禁止令》と《保守主義者並びに旧来思想(アンシャン・レジーム)支持者通行規制令》に引っかかってしまったのである。どうも亡命希望者だったようだが、規則は規則、《DENIED》スタンプを押印した。しかし相手はすがって来た。人道的にこのまま帰国させるわけにもいかず若者文化への迎合を条件にDCHKに居候させる事にした。

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