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プロローグ

拝啓、平凡な僕たちへ。

これからも、何も変わらず普通の日々を過ごすと思っている君たちへ。


なぜ僕たちは安全に生活を送れるのだろうか。

それが普通のことであるから、考えるまでもないのだろうか。

恐らく、僕もそう思っていただろう。


では、治安を維持するものはどんなものなのだろうか。

警察?自衛隊?政府?

どれも正解だが、どれも間違えている。


しかし、さらに後ろに組織があったとしたら?

警察も、自衛隊も、更には政府でさえもごくわずかな人しか知らない組織があったとしたら?

「そんなもの、あるわけが無い」

そう考える人もいるだろう。

しかし、有ることを誰も肯定できないように、無いことも誰も肯定できない。

見たこともないのに、全てを否定せず、一度考えて欲しい。


普通であれば知りえないのに、その組織を見つけてしまったとしたら君たちはどうするだろうか。

──見て見ぬふりをする。

一般的にはこれが最適解なのかもしれない。

しかし、こう考えることも出来る。

『いつまでも同じような日々を送っていても良いのだろうか』と。

起きる。仕事をする。寝る。

安全圏での、半永久的に同じことの繰り返し。


正直、僕は嫌気が差していた。

ここから先、10年、20年と同じことを繰り返していける気がしなかった。


だから僕は、その組織を見つけた時、もう一つの答えを出した。

──何としてでも入る。

同じような生活を送るなら、組織に深入りして、あるいは組織の何らかの事件に巻き込まれて死んだ方がマシだ。そう考えた。


生活が狂ってしまうかもしれない。

友人と一生遊べないかもしれない。

まともな死に方は出来ないかもしれない。

としても、僕は構わない。

今が充実しているなら、後のことはどうでも良い。


だから僕は、もう一つの答えを出せた。


君たちが、これをどんな気持ちで読んでいるかは分からない。

同じ立場に立った時、見て見ぬふりをするかもしれない。


だから、軽い気持ちで読んでほしい。

僕の備忘録だと思って。

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