表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/25

俺とよよちゃん

よよちゃんは、俺のばあちゃんだ。

俺が10歳くらいの時、亡くなった。


俺はばあちゃん子だった。

ばあちゃんも可愛がってくれたし、俺もばあちゃんの事が大好きだった。


曖昧で、途切れ途切れだった記憶が…

思い出した!


ばあちゃんの一周忌が終わったあと、母と2人でばあちゃんの生家を訪ねた。

建物は立っていたが、ロープが張られ『売家』の看板が立っていた。

「ほんと、罰当たりね」

母がボソッと言った。


その後、近くの神社みたいなとこにお参りに行った。

お参りをして顔を上げると、側にばあちゃんくらいの袴を着たお婆さんが立っていた。にこやかに笑い頭を下げてくれたので、俺もちょこんとお辞儀した。

それに気づいた母が、その人にばあちゃんの事とお礼なんかを言ってた気がする。

そのお婆さんは、俺に


「大きくなったね。目元がおばあちゃんそっくりね。赤ちゃんの頃一度連れてきてくれたのよ。」


と言ったお婆さんの目から涙がこぼれた。

俺はどう答えていいか分からず、おもむろにポケットから小さな巾着を出し、中からビー玉のような物を取り出して見せた。


「ばあちゃんにもらったの。」


お婆さんは驚いた表情を浮かべ、そしてにっこり微笑んだ。


「それは水晶でできててね、あなたを悪いものから守ってくれるのよ。ずっと大事にしてね。」


「うん!」


と言いながら力強く頷いた。


「また、おいで」


と言って手を振ってくれた。

俺も振り返した。

そして、母と来た道を戻って行った。

帰り道、母が


「隆洋には見えたのね。」

「うん」


返事をしながら、母が何を言っているのかがよく分からなかった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ