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盛った
「毎日、学校で何してるんですか?」
「朝、登校して 一番後ろで授業聞いてる。」
「じゃ、じゃあ、皆勤賞とか、卒業証書とか…?」
「あーね。もらえないよねw
ちょっと、話盛った。」
「!」
も、盛ったって。
口をパクパクさせながら、次の言葉が出てこない。
「だって、あの時は必死だったのよ。見慣れぬお兄さんが、ウチの大事な木で首くくろうとしてるから。」
うぐ。
それを言われると弱い。
「たかにゃんに誤解させたよね。元々ウチの卒業証書、もらえるように頑張ってくれてたんだもんね。
話盛ってごめん。」
「謝らないでください!そのおかげで、俺は生きてる。」
もっと、色々感謝してる。気持ちは溢れているのに言葉にならない。
俺はのんきに、弁天様を助けようなんて上から目線だった。
俺は弁天様に守られていたのだ。
「それは、ちょっと違うかな〜。ウチが守ったと言うより、よよちゃんがずっと守ってくれてたんだよ。」
また、よよちゃん?
まさか、よよちゃんて…。
「うち、子どものたかにゃんに2回会ってるよ。覚えてないかもしれないけどねw」
「!」
また、爆弾発言。
俺は頭をフル稼働させて、記憶を探した。




