ガーデンDATA
──マイガーデンの名称を設定しました。
よし、これでガーデンネットワークが利用できるんだな?
──ご利用になるメニューを選択して下さい。
「えーと、メニュー……の権限とかが書いてあるのはドコだ? これか?」
メニューの一番下にある、『ガーデンDATA』を選択する。
マイガーデン名
『神秘ノ森林庭園』
ガーデンサイズ
破片級ガーデン
ガーデンエナジー/ガーデンコア容量
120/300
え? ガーデンエナジー、もう半分切ってんじゃん、ヤバくね?
他のメニューは登録日やガーデンIDに……あった、これだろ?
『管理権限』
庭園管理人工知能 カシュー
宿命の子 ナヴィ
守護獣 NO DATA
「いや、俺『人工知能』じゃねーし! しかも、宿命の子の『ナヴィ』って誰やねん!」
『──私です』
あ……チュートリアルさん。怒ってらっしゃる?
「あ、あ~……『ナヴィ』ってお名前だったんですねぇ……」
『はい、ですがチュートリアルさんで充分です。ぜひ、そうお呼び下さい』
やべぇな……次呼ぶ時、かなり慎重な判断が求められるぞ。
「それにしても、完全に入れ替わっちゃってるだけで無く、ガルムも守護獣ですら無くなってるし、めちゃくちゃだな……」
『権限は変更できないのでしょうか? 私はここから出られないので、宿命の子の役割は果たせません』
一応、俺が管理人のハズだし、変更が可能な項目なら、俺がいじれるはずだ。
「やってみます」
まずは庭園管理人工知能の欄をタップしてみる。
ブブッ!
良くあるエラーを表すSEが流れ
操作が弾かれる。
「ダメか……」
──この項目にはエラーが発生しています。
修復しますか?
「っ、はい」
──修復プログラム作動中
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──修復完了しました。
『庭園管理人 カシュー』
違うっ! そうじゃない!
いや、そうだけど、そこじゃないんだって!
ちくしょう、ヤキモキする!




