表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SEVENS GARDEN  作者: 天華L
87/373

ガーデンネットワーク


 今はまだキレイな庭園を眺めながら歩く。


「とんでもない犠牲の上に創られて、母体のガーデンにも無断で寄生して、更には不具合だらけなんだけど……こんなにキレイなんだから、消えて欲しくないよなぁ」


 チュートリアルさんは、相変わらずダンマリ……か。


 狭いガーデンだからあっという間に、端末と思しき石碑に辿り着く。


「えっと、これ?」


『はい、その石碑に手をかざすと、管理メニューが出現します』


 ほっ、とりあえず必要なことは喋ってくれそうだ。


 手をかざすのね、よいしょ!


 俺がさっと、手をかざすとホログラムのプレートが浮かび

いくつかのメニューが現れる。


「丁度ステータス見るのと同じ感じだな、メニューの内容は……」


 そんな感じで操作を開始しようとすると、メッセージが

カットインしてくる。


 うわっ! 何だよびっくりするな~



 ──ガーデンネットワークへようこそ!



 どこからともなくチュートリアルさんの声が聞こえ

俺は思わず振り返る。


『私ではありません……が、私の時はこのような反応はありませんでした』


 自分の声にチュートリアルさんも微妙な表情を見せるも

自分の時とは違うリアクションだと教えてくれる。


 ガーデン関連のシステム音声は、全部チュートリアルさんの声なのかな?



 ──このガーデンには『名称』が設定されていません。

   名称を設定して下さい。



 名前をつけるの? 消滅するよっていう、この状況で?


 えー、名前つけるの苦手なんだよな~

プレイヤーネームすら、画面とにらめっこして数十分とかザラだし

ま、カシューって言う定型を編み出してからは、プレイヤーネームだけは

サッと決められるようになったけど……


 カシューガーデン? だっさ! 我ながらヤバいな!

どうしよう、マジで思い浮かばないんだけど。


 そっと、チュートリアルさんに視線を送ると、目が合ったので

とりあえず、意見を聞いてみる。


「何か……案とかあります?」


 心なしか、チュートリアルさんの目が輝いた気がした。

誤字の指摘ありがとうございます。

何度も読み返してるのに、何故か気づけないので

非常に助かります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ