飛び出す者達
俺もしっかり、暴走しているらしい。
『あなたは生まれて間もなく、このガーデンから逃げ出しました』
「──は? え? 逃げたの?」
『おそらく、錯乱状態だったのでしょう。このガーデンを飛び出した様です。遅れて生成された私は、あなたの姿が見えない事に気付きながらも、守護獣であるガルムを生成しました、先ずはガーデンの安全を優先したのでしょう』
わが家の安全を優先するっていうプログラムかな。
『しかし、ここで問題が起きました。そのガルムも不具合を起こし、ガーデンから飛び出していったのです』
なにそれ、コント?
『私は即座に、自身の精神をガルムの視覚に接続し動向を見守りました。するとガルムが追いかけているモノが見えてきました』
「あー、それ俺なんだろ?」
──はぁ。
『はい、私はすぐにカシューへのアクセスを試みましたが、カシューの精神が安定しておらず、接続は叶いませんでした。仕方がないので、しばらくカシューがガルムに襲われているのを眺めている事に決めました』
いや、言い方ぁ……。
『そう思った矢先、カシューの精神が突如として安定したので、すぐさまカシューの精神にアクセスし、接続。その後あなたの動向を逐一チェックしていました』
逐一……それで口出ししてた結果、チュートリアル風味になったと。
「こう聞くと、チュ……貴女は不具合が起きている様には思えないんだけど?」
チュートリアルさんの圧に負けて、呼び名に気を遣ったものの
チュートリアルさんは小さく溜息をつく。




