庭園と俺
巨大な扉が開いた先に見えたものは
──『庭園』
だったもの、だろうか?
少し小さいとは感じるが
キレイに舗装され、円形を描くように配置された小径
キメ細かく区画分けされた花壇、そこには朽ち果て
見るも無残な姿を晒す
様々な植物たちが見て取れる。
──アレ? 植物って、朽ちたら土に帰るんじゃね?
まあ、細かいことは良いか。
その他には、小径に寄り添うように張り巡らされた、枯れた水路
そして、中央には背の高い台座の上に佇む青銅像……うぇっ!?
「マジで、俺のアバターその物やんけ! そこは噴水か女神像が鎮座する所って、相場が決まってんだよねぇ!」
普通過ぎる見た目のアバターにした弊害か
この構造物の中心にいる事への違和感が凄まじく、思わず取り乱す。
噴水か女神像以外にも、ガーゴイルや悪魔、偉そうなおっさん等々
バリエーションはいくらでもある、そんな事を考えられるくらいには
落ち着いて来た頃、今度は自キャラが晒されているようで
NPCしかいないのに、謎の小っ恥ずかしさが湧き上がる。
「もうムリ、しんどい……」
「カシュー君、ドンマイ!」
「ナイスリアクションです、カシューさん」
めちゃめちゃ笑ってるメーヴェと、なぜかホクホク顔のネレイド。
──まさか、ドSヒーラーが潜んでいたとは!
そしてスタークは非常に申し訳なさそうな顔で謝罪してくる。
「すまない、カシュー。他のメンバーはどちらかと言えば遺跡の方に関心があったのだけれど、役割の都合とクジ……げふんげふん! 厳正な選別をした結果、彼女たちに決まってしまったんだ……」
本当にクジ引きで決めてやがった……栄光さんち、マジでロクなもんじゃねぇ。




