ウサギのシチュー
「はぁーい、皆さぁーん食事の用意が出来ましたよー」
ネレイドが芝居がかった口調でみんなを呼ぶ。
アリアドネに至っては、既にネレイドの真ん前に
体育座りで待機している。
よっぽど好きなんだな……ってまさか
普段から良く一緒に居るのは、シチュー待ちとか!?
「いやいや、まさかまさか」
「どうしたんだい? カシュー」
そういや、まだスターク居たんだった。
「いや、アリアドネってシチュー目当てでネレイドに纏わり付いてるなんて事……無いよな?」
「…………ノーコメントで」
──『そうだ』って言ってるようなもんだろ!
それから、俺とGSのメンバーはネレイドが用意した
食事を受け取り、焚き火を囲んで食事を摂ることにする。
「まさか、出先でシチューが食べられるとは思わなかった……」
「言われてみればそうじゃのう、グロリアススターの日常として、何時からか受け入れておったわ」
「おいしいよね~」
そういや、ライアスとレアもセットだな。
レアの言葉にアリアドネが
激しく頷いているのは、この際スルーしておこう。
ともかく、俺も一口食べてみよう──パクっ。
「こ、これは……旨い!」
ベル爺さんとは大違いだ!! 大違いだ!!
大事な事なので、2回言いました。
「あら嬉しいわ、ありがとう。良ければこのシチューのレシピを受け取ってくれるかしら?」
「良いんですか? ぜひ!」
──ウサギのシチューのレシピを手に入れました。
これは普通に旨い料理のレシピゲット! 上がるわぁ
焼きキノコは個人的にノーサンキューだったからな。
星3つ頂きましたけれども。
……ん? 何やら視線が。
──まさか、レシピのシェアは
シチューマニアのターゲット分散の為か!?