映画館て、ちょうど良い
「ちょっと脱線しちゃったわね。それじゃあ修ちゃん、楽しんできてねン」
ママが笑顔で送り出してくれる。
「ありがとうございます」
俺は会釈程度に頭を下げ、ママにお礼を言う。
ママは、いい人なんだろうけど……
どうしてああなったんだろうか。
ま、それはさておき!
今日こそはチュートリアル突破してみせるぞ!
こんなゲーム他に無いぞ……しかもフルダイブ。
前回と同じ8番ルームだ、フルダイブエリアは本当に単純な構造のため
2回目といえど、勝手知ったるなんとやらで
すいすいと進んでいき、カードキーで中に入る……
と見せかけて、トイレに先に行こう。
「今回は室温を前回よりも下げる予定だ、最初の内は少し寒いかもしれない。プレイ時間を無駄にしないためにも、先に行っておくべきだ」
あ、この瞬間も監視されてんのかな? だとしたら
まあまあ恥ずかしいな。
俺はそそくさとトイレを済ませ、8番ルームに入る。
前回決意した様に、室温を涼しい~ちょい寒位に設定。
明るさは前回よりも少し明るめに……
なんかこの感じ、まんま映画館だな。
そう考えると、映画館て良く考えられてんだな。
そんな事を思いながら
フルダイブ筐体に腰を下ろし
カートリッジ、カードキーをセットし
マイヘッドセットを装着。
「いざ! 七庭へ!」




