泥のように眠る
ようやく家に着いた時、既に3時過ぎ
もうこれ、寝て良いのか寝たらダメなのか判断がつかないんだが。
「何気に汗かいたからシャワー浴びたいんだけど、そんな事してたら、あっという間に朝だよなぁ」
でもなぁ……んー、シャワー浴びよう
汗かいたまま寝るの、気持ち悪いし。
さようなら、今夜の睡眠時間、そして
こんにちは、普段よりキツい労働環境。
シャワーを浴びて、さっぱりした俺は
適当に深夜……早朝? のテレビ通販番組を見たり
動画を見たりして仕事へ向かう時間まで暇を潰した。
──そして仕事へ向かう。
(睡眠不足はヒューマンエラーの元です、皆さんは十分に気を付けましょう)
そして帰ってくる。
「もうホントにムリ、寝る!」
と、言いたいんだけど汗がやべぇのよ
インナーは汗が何度も乾き『塩田』と化しているし。
「あー、シャワーだけは浴びる! そして寝る!」
──そしてシャワーを浴びてリビングに戻ってくる。
「すっごい眠い時にシャワー浴びると、覚醒しちゃうのマジで何なの」
あんなに眠かったのに……、寝ないと明日もキツいのに。
「ギガにチュートリアル終わらなかった報告しとくか」
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「例のフルダイブ喫茶いってきた」
「マジで? で、どうだった?」
「喫茶店に力入れてる感じで、結
構良かったよ、店主も良い人そ
うだし」
「それは期待」
「でさ、七庭のチュートリアルっ
て長くない?」
「チュートリアル中にもあれこれ出
来るからな、しゃーない」
「ぶっちゃけ、ガン無視で進めば
それほどかからんのだけど」
「そうか、やっぱり余計なことし過
ぎてんのか俺」
「それは笑」
「カシュー君らしいわ」
「で、チュートリアル終わったの?」
「まだ……一緒にプレイする時まで
には、終わらせとくわ」
「期待しとく」
「カシュー君?」
「寝たかな? これは」
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……俺はメッセージアプリの最中に寝落ちたのだった。




