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SEVENS GARDEN  作者: 天華L


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360/375

言い訳


 何とか戦闘エリア外に避難出来た俺達だったが……

くそっ! チュートリアルさんの

護衛も兼ねてたのに守れなかった!


 こんな所でお別れになるなんて

あんまりじゃないか。


「チュートリアルさん……」


 ──はい。


「あんな無茶して消えるなんて……」


 ──主人(マスター)


 うん……? うんん?


「え!? 何、中身は無事なの??」


「中身?」


 ギガが訝しげに聞いてくる。


 ああ、チュートリアルさんの声は

聞こえなくなっちまったのか。


「ああ、見ての通り残念泥人形(チュートリアルさん)は爆散したわけだけど、本体? というか人格は俺の中に帰還してるっぽいんだよね。俺はてっきり復活しないかと思ってた所に、急に話しかけられたからビックリして」


「ああ、NPCの扱いってまちまちだからね、もう復活しないパターンと無限に復活するパターン、撤退扱いで戦闘後戻ってくるパターンとか。そっか、チュートリアルさん生きてたんだ、良かったじゃん。でもそうなると……え? 秘術あれば、ゴーレム自爆特攻みたいのも可能って事じゃね?」


「いや、ソウルクレイは木っ端微塵だわ。いっぱい持ってれば出来なくもないけど、コストに釣り合うか? って言うと、かなり怪しいだろ。あとあのくそダサ呪文(・・・・・・)何度も唱えるの拷問以外の何ものでも無いだろ」


「たーしかに。ティラミス タピオカ パンナコッタ! だっけ? あれ、ヤバかったよね」


「たしかにな、アニーが出て来てないって事は、まだ立ち直れて無いんだろうし、断片は全部揃ったんだし、いっちょ……アンブロシア手稿に重ねてみるか!」


「そうだね。『アンブロシア手稿』って名前、すぐ出なくて一瞬『(ハテナ)』って顔をしたのは見なかったことにしておこうね」


 よく見てやがるな、まったく。


「長い間紙移動作業(・・・・・)してたからね、しょうがないね」


 思わず俺は呟いた。

 一体、誰への言い訳なんだろうか。


 気を取り直して、インベントリから

アンブロシア手稿を取り出し

断片を一気に重ねる。


 みるみる吸い込まれていく断片は

なかなか壮観だった。


「コレでマリナの呟きが来るハズ」


「5枚一気見wktk(ワクテカ)


 ひっさしぶりに聞いたわワクテカ。



 ──うまく都市(まち)から脱出する事に成功した私は

   エルノパームからほど近い場所にある

   『死の森』と呼ばれる瘴気に満ち

   魔物を産み出す森へと逃げ込んだ。



「お、来た来た!」


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