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SEVENS GARDEN  作者: 天華L


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324/375

素朴な疑問だが


「ギガ。素朴な疑問なんだが……何でこの部屋明るいの?」


「え……? ゲームだし、そこまでリアルに作ったら不便だからじゃない?」


「いんや、違うね。俺のルートでは隠し通路があったんだけど、そこ真っ暗(・・・)でほとんど何も見えなかったんだよ。本が読めないのはもちろん、出口の扉すら激突してから気付いた位の暗さだったわけ」


 ──確かに激突していましたね。

   私にはきちんと見えていましたけど。


 そんな所でマウント取るんじゃないよ……


 でもおかしいな?

フルダイブ補正で身体のスペックが

ゲームを楽しめるように調整されているハズなのに

俺だけ見えなかった?


 まあ、敢えて暗闇に溶け込むような

デザインになってたのは、そうなんだけど。


態々(わざわざ)そんなエリアを用意しているって事は、この明るさにも理由があると思うんだよ。……ランプとか(あか)りになりそうなオブジェクトは無さそうだし」


 俺は周りを見回しながら言う。


「そっかー、じゃあ光源を追えば何かあるのかな? より明るい方、より明るい方……あっちかな?」


 ギガは明るい方へ歩き出す。


 あっち(・・・)というか、何ヶ所か明るくなってる場所が

ありそうな感じなんだよな。


 ギガを追いながら、それとなく伝える事にしよう。


「つーか、こっち以外にも明るい場所あるくね?」


 ギガはピタリと動きを止める。


「何、その話し方……一昔前の若者かよ……」


「ギガお爺ちゃんの好みではなかったか」


「ちょっ! お爺ちゃん(・・・・・)って、何で!?」


「今、若者(・・)って言ったよな? 自覚が出てきたようで何よりです」


「えー、勘弁してよ……。でも、ホントだね。気を付けて見ると、明るくなってる場所、結構ありそうだね」


「これだけ広いフロア照らすんだから、1つじゃ無理って言えば、そうなんだけどな。取り敢えず、ギガが最初に目をつけた場所に行ってみるか。俺は、罠を引き寄せる(・・・・・・・)っぽいからな」


「ああ、ここでもやっちゃった感じ?」


「ボッシュートなんて、完全にそう。最初の分断だって、まあ俺の意見だしな」


「ドンマイ。でも多分ここ、二手(ふたて)に分かれるイベントだったと思うよ? 毛色の違うルート通らせておきながら、ボッシュートで合流させてるんだし」


「だと良いけど」


 謎にボッシュートが共通語になりつつも

俺達は、明るい場所へ向かう。


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