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SEVENS GARDEN  作者: 天華L


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313/375

工場勤務


「あの建物ってなんなんだろうな? 屋敷でもないし、お城でもないよな」


「住居っぽくも無いし……どっちかっていうと『工場』? っぽいよね」


「やめろ! そのワードは急に現実に引き戻される!」


「カシュー君、また工場勤めだっけ? ご苦労様です」


「ホントにご苦労(・・・)してるよ。だけど、こんな剣と魔法(・・・・)の世界に工場なんて存在するかぁ?」


「なに作ってたんだろね?」


「何でも良いけど、工場だったら『無垢なる魂』なんてないだろ。『すり減った魂』ならわんさか湧いて出そうだけど」


「たーしかに! うまいこと言うね!」


 褒めるの半分、小バカにしてるの半分って

感じだな。


 なので、俺はにっこり笑って言う。


「うん、ストレートにムカつく」


「ええっ! 何で!?」


 え……ガチで褒めてたの? ギガ、マジか……




 そんなこんなで、(くだん)の建物の前まで来た。


「近くに来ると、更に大きく感じるね」


 ギガは建物の壁際に立って、上を見上げている。


「確かに……たーしかに。しかし、キレイに形が残ってるよな、どうやって住民全滅させたんだって思うくらいに」


「崩れてる建物は、だいたい地震と監視者(物理の方々)のせいなんじゃないかな?」


 あり得るのが笑えないわぁ。


「とりあえず、入ってみるか」


 ──主人(マスター)、ちょっとよろしいですか?


「うん? ギガ、ちょっと待って。チュートリアルさんが何か言いたいらしい」


「オッケー、終わったら教えてね」


 ──すみません。

   この建物の事ですが『聖遺物』の

   工場跡の様です。


 これも宿命の子の知識って事か?

すっごい前の事でも分かるんだな。


 ──いえ、これは……なんというか

   私の中に眠る、記憶の断片

   ……とでも言いましょうか?

   自分でもうまく表現出来ません。


 うん、さらりと会話が成立しますな。


 とはいえ、マイガーデンが生まれてから

誕生した人工知能が記憶は流石にないだろう……


 ──レディへの接触が原因かもしれませんし

   他の要員があるのかもしれません……


 うーん、よく分からないのは仕方無いな

これは一旦置いといて。


 『聖遺物』って生産(・・)出来るんだっけ?


 ──現代の技術力では不可能とされています。


 過去の超科学があれば

出来たのかも? って感じか。


 それにしても『今』って過去よりも

技術力で劣ってんのな、ちょっと複雑。


 ──はい、過去の大戦で文明は一度

   滅んだとも言われています。


 初耳なんですが?


 ──初めての項目でしたので。


 くっそ、チュートリアルさんのチュートリアルが

堂に入ってやがる……。


 で、『聖遺物工場』という事を知らせるべきと

判断した理由は?


 ──工場(・・)とは言いますが、実際は実験場(・・・)

   近かったようです。

   つまりは『無垢なる魂』などを

   生産しようとする場合……


 罪の無い人々を集めて、大量虐殺染みた事を

していた可能性がある……という事か。


 ──はい。何が待ち受けているか分かりません

   充分に気をつけて下さい。


「オッケー……と言うことらしいぞ、ギガ」


「なるほど……それは深いね。って分かるわけ無いでしょうが!」


 仕方が無いので、一先ずギガに説明をする事にした。


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