貸出スペース
それにしたって『焼きキノコ』ってレシピ要らんくね?
えーと、必要アイテムは『キノコ』アイテム?
って事は色んなキノコがあるって事か……
ぶっちゃけキノコって、あんまり得意じゃないんだよな……
「まあそれは良いや、でアビリティ開けばいけるのかな?」
アビリティポチっと、料理ポチっと……
──プレイヤー周辺にキッチン設備が無いと使用できません。
先に言っとけやぁー!
今、俺の周りの色が変わってる範囲にキッチン設備が無いとダメなのか。
「キッチン……どこかにあったかな? とりあえず、探索者ギルドで聞いてみるか」
俺はガーディアへと戻り、探索者ギルドへ来た。
とりあえずガリアンはスルーして、探索者案内所というブースが
目に付いたので、そこで聞いてみる。
「ようこそいらっしゃいました、こちらは探索者案内所です♪」
受付嬢が元気に言う。
いかついオッサンに聞くより何倍も良いな、そもそもガリアンに聞いたら
絶対寄宿舎って言うだろうしな。
飯時なんて言って、料理並べられたら目も当てられない。
「すみません、どこがでキッチンを貸してくれる場所ありませんか?」
「キッチンですか……少々お待ちください」
少しの待ちのあと、ホログラムプレートが表示される。
・探索者ギルド 貸出スペース 距離:近 評価:☆☆
・探索者生活課 寄宿舎キッチン 距離:中 評価:☆
・ガーディアの街 宿屋『猫のヒゲ』 距離:遠 評価:☆☆☆
寄宿舎キッチンの評価に笑うわ、そりゃそうだ。
とりあえず、貸出スペースを選択する。
「当ギルドには探索者の皆さんに、快適に探索ライフを送っていただくため、様々な設備を用意しております。クラフト系の設備をお持ちでない方は、ぜひご活用ください♪」
──目的地が設定されました。
──目的地の設定
イベント等で行く先が指定される場合や
地図から任意の場所を目的地に設定した場合
現在地から目的地までの道のりが
青く光るマーカーで表示されます。
「ほほう、なるほど。これを辿って行けば良いのか」
案内にしたがって、貸出スペースまで移動する。
辿り着いた場所には、キッチンをはじめ、鍛治、調合、裁縫etc.
様々な設備が揃っていた。
「しばらくは、ここで必要十分っぽいな」