ファーストクエスト
食事情に難はあるものの、ひとまず拠点は確保できた
もう、とっととベッドで休んでイベント進めよう。
半ばヤケになって、お化け屋敷と見紛うばかりの
宿舎の佇まいは、気にしないことにした。
──気にしないったら気にしない!
自室のベッドに潜り込むと、あっという間に翌日になる。
「一瞬だな、まあ実際には疲れてないから良いけど」
さあ、クエスト受注の為に探索者ギルドに行くぞ。
探索者ギルドに着くと、ギルドの扉の前でガリアンが待っていた。
いや、タイミングも打ち合わせしてないのに何故いる!?
一晩中待ってたのかよ? 等とメタい事を言ってはいけない
なぜなら、コレはゲームなのだ。
「やあカシュー、どうだ? ベルとは上手くやれてるか?」
「一晩でそれを聞くって事は、知ってましたね?」
「ハッハッハ! いや、薄々何かあるとは思っていた、といった所だ。寄宿舎をあてがった探索者が、たった一晩で酷くやつれているのが、可笑しくてな」
「あんた鬼ですね……」
「それほどでも無いさ」
「ほめてない!」
どこぞの幼稚園児と、その母の様なやり取りをこなし
ようやく本題が引き出される。
「ともかく。カシューはクエストを受けに来たのだろう?」
「はい、是非」
ガリアンは口をモニョモニョさせて笑いを堪えている。
こんにゃろう……!
「基本的に探索者生活課のクエストは私が発注する。クエストを受けたい時は私に話しかけてくれ。──で、最初のクエストだが『はじまりの平原』にて、薬草5つ、毒草1つを採取してきてくれ」
「毒草? 毒消し草では無く?」
「ああ、毒草だ」
なんだそりゃ? まあ、良いか。
寄宿舎を出るのが先決だ。
「期限は本日中。なに、すぐに見つかるさ。私は基本的にギルドに居る、待ってるぞ」
──クエスト 『薬草採取』 を受領しました。




