真打登場
「遠距離攻撃あったら、余裕じゃねコレ」
そんなふうに思っていた時期がありましたよ。
あのあと、『歩兵』『盾兵』『弓兵』の
三体の敵が現れたんだけど
盾兵かっっったい! カッチカチやぞ
そっちの相手をしてると、他の歩兵や弓兵に
戦線を崩されそうになる。
じゃあ先に弓兵倒して……と思っても
射線上に盾兵が陣取ってやがって
弓兵に当たらんのよ
歩兵は、うちの歩兵で何とか対象できるけど
敵弓兵のジイさんへの攻撃が怖いんだよ。
──どうする!?
「私が来た!!」
そんな声が聞こえた気がした
実際には無言でヌっと俺たちの前へ出た彼
我等が『盾兵』!!
「ナイスタイミング! 敵弓兵のジイさんへの射線を切りつつ、歩兵のサポートを頼む!」
あ、タクティカルボードで操作するんだった……
──ある程度であれば、音声認識も有効です
ナイスタイミングなどの
指示とは関係ない文言や
ジイさんなどの略称、別称は
指示へ阻害になるためにオススメ出来ません。
……やめて、実際のセリフから例えを出すのは。
えも言われないこっ恥ずかしさをこらえながら
盾兵に指示を出す。
「こっれは全然違うわ! そしてジイさん思ってたより超有能! 障害物とか、敵兵に影響されないで狙った敵を攻撃できるの最高! 俺の場合は障害物と味方が邪魔して上手いこと狙えないんだよなぁ……曲射でもしてみるか? って、あれ? そんな戦技あったよな!?」
──これで俺も戦えるぜ!




