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SEVENS GARDEN  作者: 天華L


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245/375

作戦本部


 そうだった、ガリアンの目の前でログアウト

したんだったわ。


「来たなカシュー」


「え? 汚れてる?」


「…………」


 また残念な生き物を見るような眼差し。


 うん、慣れた(・・・)


「どうやら、フィールド編集は済ませて来たようだな? このまま、ガーデン侵攻戦のチュートリアルに入っても良いか?」


「望むところよ」


 俺は力強く頷く。


「良い返事だ、では始めるぞ」


 ガリアンがそう言うと

チュートリアルモードになったのか

自動的に画面が遷移(せんい)

ガーデンネットワークに接続される。


 ガーデンネットワークの項目が

これまた勝手にスライドして

『ガーデン侵攻戦』の項目で止まり、決定される。




 直後、視界が切り替わり

古い戦争映画で良くある『作戦本部』のような

景色が映し出され、何やら勇ましいBGMが流れ出す。


「おおう、なんか急に画面が変わったな」


 ──主人(マスター)、ここからは

   私がご案内しますね。


 お、チュートリアルさん。


 ──まずは指揮官席(コマンダーシート)にお座りください。


 司令官って、大袈裟だろ、流石に……と内心

思いつつも、案内された席に腰をかける。


「おっふ! やわらかっ! 偉い人ってこんな椅子に座ってんだな」


 ──よろしいですか?


「あ、ごめんなさい」


 ──ここは『ガーデン侵攻戦作戦本部』に

   なります。

   その席でインベントリから

   『タクティカルボード』を選択すると

   フルダイブ以外の端末と同様の

   フィールド編集や、英雄・守護獣の編成

   などが行えます。


 物は試し、インベントリから

タクティカルボードを取り出すと

テーブル上にスクリーンが表示される。


「お、なんか映ってる。あーホントだ、家でやったのと同じ感じで編集とかできそう。感覚的にもサイズ的にも、タブレットPCいじってる感じだな。フルダイブしているのにどうなのか? とは思うが」


 ──では、右下にある『縮小マーク』を

   タッチして下さい。


「ああ良くあるコレね、ポチ」


 俺が縮小マークをタッチした瞬間

タクティカルボードが光の粒子になり

俺の手首めがけて飛んでくる。


 ほんの少しの間があって、光が収まると

タクティカルボードは腕輪(リング)状に変貌を遂げていた。


ボード(・・・)とは」


 ──名称についてはどうでも良いんです!

   先ずは、その状態でステータスメニューを

   開いてください。


 怒られたので大人しくしたがう。


 俺は手を横に払い、ステータスメニューを開く。


「んん? ホログラムプレートの4分の3くらいを占める謎表示は一体……?」


 ──はい、そちらがガーデン侵攻戦中に、一般兵の配置や

   指示、その他様々な用途に使用出来ます。


「ふーん……いや? まさか、ガーデン侵攻戦には俺自身(・・・)も出撃する訳じゃないよな? 人喰魚(マーダーフィッシュ)みたいな奴と肉弾戦とかしたくないんだが……」


 ──はい、気をつけてくださいね?


「血も涙もねぇ……」


 ──その腕輪装着時に、手でカギカッコ(・・・・・)を作り

   拡げる動作をすると、ボード状に戻ります。


 こうかな? と言われた通りの動作を試みると

再び光の粒子になって机の上へと向かっていき

元通り、スクリーンが表示される。


「ほうほう、じゃあタクティカルボードをしまうのはどうやるんだ?」


 ──席を立って頂けば、自動的に収納されます。


「じゃあ、この辺でおいとま(・・・・)させていただきま──なに!? 立ち上がれない!」


 ──残念ながらコレはチュートリアル

   つまりは私の『領域』!

   勝手な真似は許しませんよ?


 トイレとか、プレイ時間終了時はどうするんだろう?


 ──やむを得ない場合は申し出ていただければ。


「ね〜え〜、勝手に脳内……」


 ──さあ、再びタクティカルボードを装着して下さい

   いよいよ侵攻戦が始まりますよ!

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