なーるほど ざ
こんなのソロでいける訳ねーだろ!
「まったくギガの奴っ! ……ん?」
なんでデスポーンしないんだ?
「ふむ、合格とは言うのは憚られるが、まあ……確かに宿命の子の能力は有しているようだな」
あー、なるほど……これ負けイベか。
「それを試して、どうするんだ?」
「なに、たいした話では無い。カシュー、我々と取引をしないか?」
「取引?」
ガリアンは頷き、話を続ける。
「流れから察したとは思うが、そちらのガーデンについて、概ね調べはついている。グロリアススターの報告とも合わせて、カシューが宿命の子であり、その出自は非正規の手法で作られたガーデン。さらにそのガーデンには不具合が生じており、ガーデンエナジーが不足すると消滅してしまう。あたりまでは把握している」
「えー、GSも監視者なのかよ……」
「うん? いやいや、彼等は一介の冒険者に過ぎんよ、現地調査を行ってもらい、構造や周辺環境を調べてもらっただけだ。その他は我々の独自調査により判明した……という感じだな」
「これは、ほぼ全部ですねぇ……それで、何をお望みで?」
「女王アンが機能を停止していることは、聞いていると思う」
「まあ、つい先日聞いたばかりなので」
「そうだったな。『女王アンの庭園』は『惑星級』ガーデンであり、そこに住まう動植物により絶えずガーデンエナジーが生成されている。しかしながら、庭園管理人工知能の影響は確実に出ており、生成されるガーデンエナジーの量は年々減少の一途を辿っている。このままでは、いずれそちらのガーデンの様に消滅はしなくとも、そこらにある廃ガーデンの様になるだろう。ということでだ。彼女を目覚めさせて欲しい、もしくは──」
「はいぃ!? 何がという事だよ! 監視者だってトライした上で、無理だったんじゃないの? 無理無理無理無理!」
「うるさいやつだな、話は最後まで聞け。もしくは彼女を殺してやってくれ」
「んんん!??? 余計に訳が分からんわっ! そんなことしたら滅亡待った無しだろ! それに確か『不死』って言ってたよねぇ!?」
「ああ、彼女たちは基本的には死なない、1つの例外を除けば、な」




