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SEVENS GARDEN  作者: 天華L


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207/375

マジックバンドルという名の……


 暫し座りこんでの談笑をしたおっさんずだったが

毒状態の回復と共に動き出す。


「案外短いのな、毒状態って」


「ね、動かなかったら回復アイテム要らないんじゃね? ってくらいだね」


「いや、流石にヒールポーションは使ったぞ?」


「そうじゃなくて、毒消しアイテムの事だよ」


「いやー……それでも要るだろ、フルダイブだし。タイムロスは減らした方が良いだろ」

「──と、タイムロスを発生させた本人が仰っております」


「はい、すんません」


 これ以上は無駄にしないためにも、当初の目的(マジックバンドル)

回収してしまおう。


「……見当たらないけど?」


「その奥の瓦礫の影に隠されてるよ」


「いや、念入りすぎるだろ、そんなん見つからないって……」


 あ、スポット採集ポイントになってるんだ。


 どれどれ……うん、見慣れた皮袋がある。


 ──『マジックバンドル』を手に入れました。


「ゲットだぜ!」


「うん、ゲットだね」


 とはいえ──


「ぶっちゃけインベントリの枠、余ってんだよね?」


 ギガの表情から苦笑いがもれる。


「まあ、序盤な上に2つ目だしね。分けておきたいアイテムを入れとくと良いよ」


「なるほど、じゃあ虫捕りでとった虫たちを入れておこう」


「虫カゴか!? まあ、良いけど……何でまた?」


「他のアイテムと『虫』が同居するインベントリって、嫌じゃね?」


「いや、言われてみればそうだけど、枠ごとに分かれてるよね?」


気分の問題(・・・・・)だよ、単なる。それはそうと、ここはもう良いんだろ? じゃあ、静けさの森に行くか」


「そうだね、どうせネームドにあったら瞬殺(・・)されるんだから、回復アイテムも要らないだろうし、サクッと行っちゃおうか」


 そうか、次に行くところはネームドに

遭遇する可能性があったんだ──待てよ?


 ギガが以前、ネームドに遭遇した事が

あるって言ってたよな?


 その相手は化け物級の大ムカデ。


 そして今から向かうは『静けさの森』

そこには二強と呼ばれるネームド

隻眼ノ(スカーデッド)アルクトス』

そして……

赤地獄(ヘルブラッド)ホットセンチピード』!!


「……終わった」


「え? 何が!?」


 嫌な予感しかないけど、とりあえず

静けさの森に歩みを進めた。

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