久しぶりの七庭(2日ぶり)
よーっし! 今日は順調に終わった!
「という事で……れっつ七庭!」
「?」
周りの同僚に奇異の目を向けられながらも
職場をあとにする。
「俺の愛車で一瞬だったな!」
俺は『ゲームカフェ はな』の駐輪場に
自転車を停めて店内へ移動する。
カランカランカラン〜♪
「あらン、修ちゃんいらっしゃぁい♪」
──うん、安定の濃さ。
濃さで安心する自分に気付き
少しの間、戦慄する。
「雅ちゃんなら先にプレイしてるわよン」
「え、それって個人情報というかセーフなんですか?」
「やぁね、その辺は十分に気をつけてるわよン。今回は雅ちゃんにお願いされたからト・ク・ベ・ツ♪」
今のはイケナイ、流石に胸焼け案件だ。
「ところで、フルダイブ筐体は空いてますか?」
「そうねぇ……うん、3、4、6、8番が空いてるわよン」
ギガのヤツ、わざわざ8番開けといてくれたのかな?
「じゃあ、8番で」
「ふふっ、本当に8番がお気に入りねぇ」
「ここまで来ると、それ以外は選び辛い気もして来て」
「そういうの、あるわよね〜……あらンいっけない! また話がそれちゃいそうだったわぁ。メンバーカードを預かるわね」
カードキーを受け取って、お決まりのコースを巡り
『8番』の部屋へ向かう。
「準備万端! いざ、七庭!」




