……等では無かった!
ピンポーン! ピンポンピンポーン!
「やかましいわ! お隣さんが出てきちゃうだろ!」
と言ってからインターホンに出る。
うーん、無意味。
「ピンポンは1回でよろしい」
「だって寝てるのかと思って、つい」
「お隣さんは大丈夫か?」
「あ、そうだった。えーと……大丈夫そう」
ギガは首だけ伸ばして確認する。
「じゃあ早く入れよ」
俺はギガを招き入れる。
「再びお邪魔しまーす」
「邪魔すんなら帰って〜」
ギガはスン……と真顔になる。
「止めとけ、俺らド田舎が太刀打ち出来る文化じゃねぇ」
「言ってくれるじゃねえか……」
「俺らね?」
とてもどうでもいいやり取りをしながら
リビングに移動し定位置に腰をおろす。
「え? カシュー君、スーパーの弁当食ってんの!? フルダイブ喫茶に来ればよかったのに」
「美味いのは知ってるが、今日は疲れたのと、そう頻繁に豪華な飯は食ってられないのよ」
「そうかなー、比較的リーズナブルだと思うけど」
「何? ギガ、そんなに羽振りが良いのか?」
「そんな事はナッシングだけど、コスパで見るとね?」
あー、コスパは確かに良い。
「だけどさ、ネーミングセンスが極まってね? 俺、何回も失敗してるわ」
「カシュー君の成功なんてあるのだろうか……」
「酷い言われ様だな」
『飯談義』の次はガデエクの話で盛り上がる。
「あ、ガデエクやってたんだ」
「そうそう、カード分解解放したわ」
「やってみた? 俺まだなんだよね。3枚以上被って無くて」
「3枚より多くだろ?」
「種も泥率高いとは言え、そう被るものでも無くてね。種類も多いし」
「高い……」
「ああっ、ゴメンゴメン! で、進捗は? カードパックの所まで進んだ?」
「ああ、ついさっきな! これから俺の『ショータイム』が始まるゼェ!!」
「違う意味のショータイムになりそうだなぁ……」




