表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SEVENS GARDEN  作者: 天華L


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

171/375

ミルキーウェイとは……


 少し待ったあと、料理が運ばれてくる。


「はい、コチラが『ミルキーウェイカルボナーラ』になります♪ よく混ぜてお召し上がりください」


 見た目は普通……?


「そしてェ、コチラが『パスタサラダ』になりまァす」


 おっ! まともだ!


 ──いや、他のメニューも名前以外は

まとも以上のパフォーマンスがあったけど。


「コチラがお飲み物になります。(まあ)ちゃんはダージリン、(しゅう)ちゃんはウーロン茶です」


 俺達がママに軽く会釈をすると

ママはふたたび定位置に戻っていく。




「なあギガ、ミルキーウェイってどういう事だと思う?」


「さあ? よく混ぜてって言ったよね。やってみるか」


 ギガがカルボナーラをぐるぐる混ぜ始める。


 すると変化はすぐに訪れる。


「おお! なんかピンクのソース出てきた! あと……豆?」


 ギガの言う通り、白いソースの下から

ピンクのソースが出てきて、混ぜる事で

ピンクと白のマーブル模様になる。


 うーん、ファンシー。


「その豆は『ひよこ豆』だな。それで星を表してんのかな? ……にしたって、見た目はメチャメチャ甘そうに見えるけど、どうなの?」


「うん、食べてみる。──っ!? 普通に美味い」


「ややこしいわ! そのリアクション。で、どうなの? 甘い?」


「いや、そんな事ないね。先入観持って食べなければ、フツーのカルボナーラかな? すっごいクリーミーではあるけど」


 ギガはそう言うと、ダージリンティーを一口飲む。


「この組み合わせは、イマイチかも……」


「俺もご飯にダージリン合わせるヤツ、初めて見たかもな?」


「言ってよ!」

「いや、言わねーよ? 何に惹かれてソレにしたの。食事はお冷で進めて、食後にダージリンならフルに楽しめんじゃね?」


「なるほど」


 俺に言われたように食事を進めるギガを横目に

俺もパスタサラダを食べることにする。


 豆苗とレタス、彩りに紫キャベツ

これは……サラダチキンか? いや、ソイミートかな?

そして、最下段には丸麺のパスタ

ドレッシングで頂く。


「アレ? 女子かな?」


「それは偏見強めだけど、確かに上島君には似合わないね」


「言ってくれるね? うん、ドレッシングが美味い」


 もしゃもしゃと咀嚼してサラダ部分を少し食べ進める。


「え? サラダだけ食べちゃうの?」


「分かってないなギガ。最初から混ぜてしまうと、高確率でサラダがこぼれるんだよォ!」


「分かったから、うるさい。他のお客さんが見てるから」


 またやっちまった……他の客ドン引きしてるし

ママも笑ってる。





 その後は、大人しく(・・・・)食事を済ませて

家路に()く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ