非数量指定型クエスト
「コンポジットボウを活かせるクエストを受けたいな!」
「イイネ! じゃあ、アクィロの羽毛布団を受けようか」
アクィロか……アイツ、すっげー速いんだよな
前回はバードハントしか当たらないという
体たらくだったし……。
「大丈夫だって! カシュー君、レベルが上がってステータスも増えたでしょ? 斥候なら命中高くなりがちだし、弓系武具その物にも命中補正あるんだし」
「うーん、そうか? じゃあ、やってみっか!」
俺達は『アクィロの羽毛布団』を受領する。
『アクィロの羽毛布団』
ワタクシ、今の寝具に飽き飽きザマスの!
知人に聞いたところによると
『アクィロの羽毛布団』が、と〜っても良い
らしいザマス!
ですから、アータ達に依頼ザマス!
『アクィロの羽』をできる限り持って来るザマス!
出た、謎フレーバー……
「あれ? これ納品数が書いてないんだけど……?」
「ああ、それね──」
「そちらのクエストは──」
──『非数量指定型クエスト』とは
「あー! 一気に喋るなぁ! じゃあ、ショコラさん、お願いします!」
「はっ、はい! そちらのクエストは『非数量指定型クエスト』と言って、納品数が指定されておりません。ですが、納品した個数はコチラで累積してカウントしています。そのカウントが一定数になった時に、クエストの報酬が支払われます」
「じゃあ俺、羽を1枚持ってるけど納品出来るって事?」
「はい、そうですね。このクエストでは、10枚毎にリワードが発生しますので、1枚ですと特に報酬はありませんが」
「分かった、ありがとう」
「えへへ、どういたしまして」
……ちょっと、可愛いな。
──主人?
来た! チュートリアルさんの圧のある呼び声!
「カシュー君、鼻の下伸びてるよ?」




