栄光を君に!
──七庭を買った日の夜。
ソフトとマイヘッドセットを買ったものの
家で何も出来ないの辛すぎない?
「くっ、こうなりゃギガにメッセージ送って、七庭の話題で乗り切ってやる!」
─────────────────────────────
「七庭のチュートリアルやってきた」
「え、もうあのフルダイブ喫茶行っ
てきたの?」
「いや、家電量販店のヘッドセット
購入サービス」
「へー、筐体備え付けてる店なんて
あんだね」
「催し物とか、購入特典で主に使っ
てるっぽい」
「なるほどねー」
「で、どうだった七庭?」
「ヤバい没入感、グラフィックがフ
ァンタジーなのに、そこに俺居る
よね? って感じ」
「チュートリアルは全部終わった感
じ?」
「いんや、キャラクリ直前でタイム
アップ」
「じゃあ、『グロリアススター』のイ
ベントは終わったんだ」
「グロリアススター?」
「スタークのクラン、通称 G S
もしくは栄光なるスターク笑 」
「彼ら6人なのにスターなのか、不
穏だな笑」
「それは大丈夫、真ん中がスターク
なんだと笑」
「それは笑」
「んで、親密度イベント誰にした?」
「やっぱりあったのか……」
「こっちはアリアドネにしたわ、あ
あいうキャラに弱いんだよな」
「知ってる笑」
「多分俺はスタークだと思う」
「笑」
「マジか笑 栄光さんチーッス!」




