とりあえず教会へ
呑気に開放機能眺めてたけど
スタークの腕、吹き飛んでんだよな……
「ふう、カシュー何とかなったね。ありがとう」
「いやいやいや、ほとんどグロリアススターの功績だと思うんだけど!?」
スターク達はやれやれという風に笑う。
何なんだこの、俺への厚すぎる信頼は……
「ともかく、ガルムは倒したんだし、その腕治しに行こうよ? 見た目、結構エグいし」
スタークは確かに、と頷く。
「では、ガリアンには悪いが報告は後回しにして『教会』へ向かおう」
スタークの言葉に一同が頷くと
画面が暗転して、場面が切り替わる。
『始まりの街 ガーディア』
徒歩移動じゃ無くてワープなの助かるわぁ(笑)
「さあ、教会へ向かおう」
片腕なのにイキイキしてるお兄さんに先導されて
教会へ……着いた。
よし、忘れないうちに地点登録しとこ!
「カシュー、ここが教会だよ」
うん、見たら分かる『教会』だな。
「ここは腕の欠損を直せる他に、何が出来る所なんだろ? 流石に欠損は頻繁には起きないだろうし……」
ネレイドがズイッと前に出てきて
俺の疑問に答えてくれる。
「はい、主に状態異常を治すことができます。言うなれば、欠損も状態異常の一部みたいなものです」
いや、違うだろ……絶対。
「他は、アイテムの鑑定や解呪、探索者が調合した薬品の買い取りなども行っています」
「へぇ、結構色々やってるんだな」
俺が関心してるとメーヴェが割って入ってきて
耳打ちしてくる。
「全部有料だし、まあまあ高いけどね」
ネレイドには、内容は聞こえていなかったが
おおよその内容は察しがついたのだろう
やや不機嫌そうな表情でメーヴェを咎める。
「あまり教会の悪口を吹聴しないでいただけますか? 皆さんの助けになっている。それで良いでは無いですか?」
「あらあらあら、これはこれは、元教会所属のシスター様のご機嫌を損ねてしまったでしょうか?」
わざとらしい口調でメーヴェはネレイドを煽る。
なるほど、ドSヒーラーは
元・金に汚い教会所属のシスターか……
ろくな属性付いてねぇ!




