第二部・焔の花編用語一覧
【焔の花】
Flamma florum。
第五の女神となったペールア改め、女神ペールア・ラショーの怒りと憎悪によって世界各地に現出した赤く燃え上がる大花。別名、紅蓮花。
世界の中央に突如現出した最も巨大な白い塔と巨大な花を本体に、四女神が治めていた都に塔と共に其々一つずつ咲いている。
ペールアの覚醒、女神変貌と当時に開花し、其の際に焔の矢を降らせ世界各地を赤く染めた。
現在は静かに咲いているだけの状態だが、何時、再び焔の矢を降らせるか分からない為警戒を解く事は不可能。
後述する復讐機関リプレサリアは焔の花と女神ペールアの討伐を目的として活動する事となる。
【紅蓮花の白き塔】
焔の花を戴く白い塔。超常的な力の象徴の様なものであり、材質が我々の世には存在していない・或いは存在してはいるがまだ発見されていない謎の物質で出来ており、簡単に破壊する事は難しい。
世界の中心に現出した最も巨大な塔を本体に、四女神の統治していた各都市に合わせて五つ存在している。
焔の花教の者達からは絶対の力と栄光の象徴として見做されている模様。
各都市にある四つの塔には女神のモチーフと彼女達の名を元にしたであろうと思われる名前が付けられている。
各名称は、
第一の塔:聖都白塔スィオヤ・タグラユーグァ・スィホーン
第二の塔:星都白塔ディデルウン・ダク・カウンティ
第三の塔:烈都白塔マルメ・ミラ・オグルア
第四の塔:癒都白塔アルァ・リインニレア・クィン
名称については女神達の別名なのか伝承上の通称なのかは不明だが塔の名称については"○○○・○○○・○○○"といった感じの様だ。
また名称の語源も明らかになっておらず、文体含め既存の言語では無いがペールアや焔の花教徒の他にも星の乙女教徒も読めている為、ゲーム等といった何処かの媒体を元にシーフォーンが創作した言語では無いかと推測されている。
尚、世界の中心にある巨大な塔はペールアの本拠地であり、名称も彼女を意識したと思われる「ペルェ・ポケルセトル」という名称。
【復讐機関リプレサリア】
未開の場所でもある永世不可侵領域内に設立された武力組織。
機関の創始者は復讐者。
構成員はエイン、レミエ、エムオルを中心に避難序でに招聘されたユイルと世界各地のギルドや反女神派、生存した被災者や元ソピステラ穏健派達など。
組織の目的は女神ペールア・ラショー討伐と焔の花の破壊及び消滅である。
本来ならば復讐者個人として女神派の人物達は拒絶したい所ではあるが、世界全土が第五の女神による大打撃と被害を被り、かつ女神派の人間達すら巻き込んだ惨状がある為、女神派であろうとそうでは無くとも機関の構成員として受け入れている。
機関の設立理由や目的から抵抗軍の様にも見えるが、創始者が四女神を殺害した復讐者である事から抵抗軍とは一線を画した組織として扱われる。
機関は創始者となった復讐者を筆頭に前線で活動する主力部隊、エムオルを筆頭にツブ族で構成された世界各地の動きを探る諜報部隊、レミエを筆頭に支援部隊、そしてユイルが指導者として所属する養成部隊等が存在している。
また商人ギルドの人間達による物資の補給や施設内にある居住圏等の休息や療養等も可能な為緊急ではあるもののそれなりに充実している。
【焔の花教】
生き残った元ソピステラの内で、復讐機関へ行く事を望まず信仰対象の喪失から精神が狂ってしまったソピステラ達が立ち上げた新たな女神信仰。
主神は女神ペールア・ラショー。象徴は名称にある通り焔の花。
全てにおいて赤と炎に彩られた宗教であり、主神もまた紅蓮の如き髪を持った存在である為紅蓮の赤が象徴色であり特別視されている。
信仰者も先述の通り精神の狂ってしまった者達ばかりの為「狂者達の宗教」と呼ばれている。
【第二部の時間軸】
本編の舞台は変わらないが、時間軸については第一部である「女神殺し」より約10年程経過している。
【報復の力の変化】
調停の力。
第一部のエピローグにてニイスが消息を絶ってしまった事によって彼から与えられていた報復の力(報復者の剣)を何故か使えなくなってしまった筈だが、蒼い輝きと共に変貌した報復者の剣に備わった報復の力が新たに変化したもの。
力の変化と共に変貌した報復者の剣は調停者の剣と呼ばれる事になる。
「調停」という特殊な力である為使用するには特定の条件を揃えていないと使用不可能だが破格の性能を誇る事は事実。
とは言えニイスの消息不明と共に得た力である為ニイスとは何らかの関連性があるかと思われる。
【通貨】
これまでの通りジャンドラと仮想通貨エバルピアは健在。
然し新たに誕生した第五の女神を除いて女神が全員殺害された為、リプレサリアの商人達が名称を「サブオルトゥス(SUBORTUS)」の略称「スオット(SUOT)」と改めている。
その一方で仮想通貨の方は「ミレナ」と改められペールア側に属する焔の花教の者達が主要通貨として扱っている。
【ルフェルサス】
女神殺し本編より20年程前に女神シーフォーンによって滅ぼされた滅亡都市エフィサに存在していた、世界最強の女神直属軍事部隊。
意外な事に聖女レミエと関係がある。
叛逆部隊の教官であるユイルが嘗て所属していた部隊であり、彼女が名高い武人である最もな理由でもある。
ある時女神シーフォーンの逆鱗に触れてしまった事によって「エフィサごと」滅ぼされてしまった。
事実上エフィサの民はユイルのみとなってしまったが彼女が生き延びる事が出来た理由については作中で語られる事となるだろう。
【女神の灰】
ペールアが度々手に取り、歓喜に震え恍惚の溜息を吐く代物。
其の正体は女神シーフォーンの亡骸の一部であり、彼女が消滅した際に残ったもの。
一部を瓶に詰めてサクモに持たせ、彼女を契約の元に縛り付けている。




