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闇鍋ボーナス日記  作者: 浅月z4
一年目、四月
27/32

interlude PDエンパイアにて

「だぁから、これしか、知らないんですよぅ……」

 目の前の猫又が泣き出す。いや知らない言われてもな。

「自首してるじゃないですか気付いたら眷属扱いで殺されたくないんですよぉもうやだ」

「いや、たしかに君のステータスに眷属通話はあるがなぁ」

「だって最初に来た時なかったでしょ?つまり勝手についたんでだから」

「落ち着け、な。わかったから」

 話にならないんだよなぁ、こうなると。

 前の時もめちゃくちゃに叫んで、どうにかこうにか聴取を終えるのに数日かかったし。

「少なくとも、操られることはないのはわかってるし、ある程度なら接続を弱めることも出来る。悪くても追放程度だろうさ」

「急に地面陥没して生き埋めになったり、お宿が急に火事になったり、しない?」

「君どこから来たのさ。それで殺せるの知ってる国は多いけど、やってるのは本当に少ないぞ」

 少なくともカルインそんな悪辣じゃないぞ。

 攻撃判定ガバ使って殺すぐらいなら、海に重りつけて沈めるし。

 空気作って帰ってくる奴いくらかいるとは聞くけど。

「ヌーブ・フリャツ生まれですけど」

「猫国とかなにそれ怖い」

 北も北の戦争国家じゃん、フリャツって。

 周りの国どころか、身内でも争ってりゃそんな危険思想にもなるわ。

「……待った。君、フリャツ生まれなら名前あるよな。カルインだと思ってたから名前聞かなかったけど」

「キューラですけど、鑑定で見なかったんですか?」

 名前見れるレベルの鑑定とか、使い捨てでもなきゃ使える訳ないだろうに。

 見れたとしても、最低1000から、それも人物鑑定単体でだし。

「ええと、あー、キューラさん。フリャツだしキューラ・ファミ・フリャツかな、フルネームだと。今のところの滞在許は出てるから、即の追放はないな。カルインだったらわからんが、ヌーブ・フリャツだってなら、あちらへ君のことを伝えたりとか調整して、そのあとはたぶんうちんとこの王の背で帰国してもらうことになるとは思う」

「いやあの送られるのはまあわかりますけどなんで王様に乗せられるので?」

「速いし、ドラゴンだからなぁ」

「すっごいなぁ、ペドフィリアドラゴンエンパイアは」

 ああ、

「一つ言っておくが、この国の正式名はペルトファリアドゥールコンだ。ペドフィリアドラゴンじゃないからな」

「でも、王様」

「私たちが悪かった部分もあります、ですが、ですが、あの方は龍蓋窟の後継者。御名は本来違うので、あ……、と、いや、違う名前なんだ、うちんとこの王様は」

 まあ、ペルトファリアとかクソバカ鳥がやらかした次の日に慌てて付けたでっち上げだけども。

「あ、そうだ、あの」

「ん?」

「帰国できるとして、お土産とか、買っていいかなぁって」

「…………上に話してみるよ」

 すごいな、そんな要求できるとか。


 数日後、フリャツより正式書類で返答が届いた。明らかに最速。猫が編隊組んで空飛んで来るし、まばたき一回で目の前にいたし。

 あちらの最上位だろうなぁ、とかアランドラの奴も言ってたし、まあそうなんだろう。

 返答の内容は送還拒否。それもこちらの負担に色をつけた金額払うなんて内容つきの。

 直筆だろう手紙もあって、絶対に送ってくるなときたもんだ。本当、なにやらかしたんだあの猫又。

 一番偉そうな猫が仰々しく別で手紙渡してたし、貴族か王族だったりするのかね、これは。

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