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闇鍋ボーナス日記  作者: 浅月z4
一年目、二月
12/32

interlude PDエンパイアにて

 謁見の間、あまりにも大きな城においても特に広く取られた場所に、この国の主要人物達が集まっていた。

 上は実質国を盛り立てる宰相の様な者から、下は主婦の顔役まで。

 顔ぶれを見ても、誰にも不信はない。なにせ、これがこの国の起こりから変わらぬことだからだ。

「それで、猫又殿はどこの国の者かはわかったのか?」

「それが、カルインから旅をしている途中で呼ばれたとのことで、所属はどこでもないと」

 事の始まりは二週間ほど前。猫又の女性が突如現れる事件が発生した。

 気づけば知らぬ家の中にいて、これは危ないと退出し、振り返れば出たはずの家がなく、慌てて近くの、見えている国へと逃げ出して。

 話を聞けばその様な。とはいえ、信じれる話ではなかった。信じたい話ではなかった、とも言えるが。

「隠匿可能な拠点持ちが、走れば行ける場所にいるなど、王になんと伝えれば……」

 伝え方を誤れば、一瞬で解決しなくもない、そんな状況。だが、誤れば、なのである。

 王が一息に、あるだろう拠点を壊し尽くして終わりでは、その後の遺恨も禍根も溢れるだろうから。

「ダメ元でセンターに問い合わせるべきでは?少なくとも拠点持ち、異世界出身者の可能性が高いのでは」

「問い合わせは既に送っている」

「いえ、一件ではなく、所属人員すべてで、繰り返し、百件でも千件でもです。どれかひとつには返信があるでしょう」

 もはや荒らしの発想だった。

「……まあ、いい。では兵達は一部探索に回し、見つけた場合には連絡をするように。その際には私が出向こう」

「はい、会議終わりおわりっ、ごはんだすよっ」

 主婦の顔役が手を叩き、床に敷物を広げ始める。スキルでいくつもの料理を出しては、手に手に渡していた。


 拠点の発見は、一週間後。

 国の宰相は、異世界人になにを思うのか—

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